家族でスペイン移住するための手続き完全ガイド!ビザ申請や移住前に知っておきたいことを徹底解説
- lmeysmasa
- 2024年5月11日
- 読了時間: 10分
更新日:2024年7月31日

家族でスペインへの移住を検討する際、ビザ申請や必要書類集めから新生活準備まで、様々な疑問や不安が生じます。
そんな方のために、この記事ではスペイン移住のための手続きや準備に関するすべてを徹底解説します。
家族同伴のビザ申請の種類、必要書類、移住後の生活情報まで、移住前に知っておきたいことを分かりやすくまとめました。スペインでの新生活に向けて第一歩を踏み出しましょう。
注意: 2024年4月時点でスペイン政府が現行のゴールデンビザ(投資ビザ)の廃止を発表しました。 今後もスペイン移住への厳しい条件面の変更の恐れが懸念され、また追随して他のヨーロッパ諸国も条件面の変更の可能性があります。情勢が不安定な昨今、移住に関する内容もめまぐるしく変化しています。 資産防衛、子供の教育、海外生活の選択肢において、スペインのゴールデンビザ取得を検討されている方は一度弊社にお問合せ下さい。 |
スペイン移住のビザプロセス完全ガイド
スペインへの移住を検討している家族にとって、移住実現への第一歩はビザの取得から始まります。
ここでは、スペインに家族で移住するために必要なビザの種類、必須書類、そして申請プロセスをわかりやすく解説し、スムーズに移住の準備ができる情報を提供します。
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家族移住の際のビザ申請の種類と条件
家族でスペイン移住を検討する際、移住の目的や予定滞在期間に基づいて、適切なビザを申請することが移住のための第一ステップです。
短い休暇や訪問で90日未満の滞在なら、シェンゲン協定のおかげでビザは必要ありません。しかし、それ以上の長期滞在を計画している場合は、ビザの取得が必要となります。
家族で移住を考える際、様々なビザがありますが、主なビザの種類には「就労ビザ」「学生ビザ」「家族再統合ビザ」などがあります。
それぞれのビザとその条件をまとめました。
ビザの種類 | 条件 | 適用対象 |
就労ビザ | スペインでの雇用が確約されていること。雇用契約書や雇用主からの招待状が必要 | 労働目的で移住する本人およびその家族 |
学生ビザ | スペインの教育機関に正式に入学が許可されていること。入学許可証、学費の支払い証明、滞在期間中の経済的自立が証明できる資料が必要 | 学校に通う本人及び、同伴する家族 |
家族再統合ビザ | スペインにすでに合法的に居住している家族がいる場合。再統合する家族の関係を証明する公的書類(結婚証明書、出生証明書等)が必要 | スペインに居住する家族と合流する配偶者、未成年の子どもや親など |
その他には、「自営業ビザ」「非営利ビザ」「黄金ビザ」「デジタルノマドビザ」などのビザもあります。
自身にあったビザを見極め、そのビザの最新版の要件を確認し、申請準備をするようにしましょう。
ビザ申請のための必須書類リスト
ビザ申請手続きを進める上で、最も大切なことは必要書類を揃えることです。
ここでは、ほとんどのビザ申請に共通する基本的な書類と、どのように準備するのかわかりやすく説明します。
これらの書類を準備する際には、スペイン大使館や領事館の最新の情報を確認し、申請の種類に応じた追加書類が必要かどうかも合わせてチェックしましょう。
またスペインの大使館や領事館に提出する前に、必要に応じてスペイン語への翻訳および公証を受ける必要がある場合があります。各書類の正確な準備と提出がビザ申請の成功のカギとなります。
パスポート
スペイン入国のためには、有効期限が入国日から1年以上残っており、読み取り可能な状態のパスポートが必要です。家族全員分のパスポートを準備しましょう。
ビザ申請書
スペイン大使館または領事館のウェブサイトからダウンロードできる公式の申請書に、正確な情報を記入します。
証明写真
証明写真: 申請書に添付するための規定サイズのカラー証明写真を準備します。写真は最近のものである必要があります。
経済的自立の証明
家族全員がスペインでの生活を支えるための十分な資金を有していることを示す書類です。銀行の残高証明や給与明細などが該当します。
健康保険
スペイン国内での医療費をカバーするための保険に加入していることを証明する書類です。
健康診断書
公衆衛生に重大な影響を及ぼす恐れのある疾患がないことを示す診断書です。スペイン大使館指定のフォームに従って医師に発行してもらいます。
犯罪歴証明書
犯罪歴証明書: 過去5年間の居住歴を有する国からの無犯罪証明書です。申請者が18歳以上の場合に必要です。
住居証明
スペイン国内での住居が確保されていることを示す書類。賃貸契約書や不動産購入契約書がこれに該当します。
家族同伴の場合の追加書類
家族全員が一緒にスペインへ移住する場合、通常のビザ申請書類に加えて、以下の追加書類が必要になることがあります。
事前にスペイン大使館や領事館で確認しておくことをおすすめします。
家族関係を証明する公的書類
目的: 家族の関係性(夫婦関係や親子関係)を明確に示すため。
必要な書類: 結婚証明書、出生証明書など。これらは、家族が一緒に移住する正当な理由があることを証明するために必要です。
子どもの学校教育に関する書類
目的: 子どもがスペインで教育を受ける予定であることを示すため。
必要な書類: 学校からの入学許可証、現地の教育機関への登録証明など。スムーズに子どもの教育継続を行うために必要です。
ビザの申請手続き
ビザの申請手続きは複雑であり、余裕をもって計画的に進める必要があります。以下は申請手続きを簡単にまとめたものです。
ビザの種類の確認: 移住の目的に合ったビザの種類を選択します(就労ビザ、学生ビザ、家族再統合ビザなど)。
必要書類の収集: 上記で述べた必要書類及び追加書類を準備します。
ビザ申請書の提出: スペイン大使館または領事館への申請書の提出。事前予約が必要な場合があるため、公式ウェブサイトで最新情報を確認しましょう。
面接: 必要に応じて、ビザ申請のための面接が行われることがあります。
申請結果の待機: 申請から承認まで数週間から数ヶ月かかることがあります。
スペインでの新生活を始めるためには、これらの手続きを正確にかつ迅速に行うことが重要です。
移住を決定したらすぐにビザの準備に取り掛かりましょう。不確実性やストレスを最小限に抑えるためにも、事前にしっかりと計画を立て、必要な情報を集めておくことが大切です。
家族移住者向けのスペインの生活環境
新たな移住生活のスタートはワクワクする反面、不安な点も多いことでしょう。
ここでは、家族移住に適したスペインの地域や、教育システムの特徴について、専門的な知見を踏まえながらご紹介します。
家族移住に適したスペインの地域とは
家族での移住に適した地域を選ぶ際には、生活の質、教育環境、医療サービス、そして経済的な自立性など、多角的に検討する必要があります。
例えば、マドリードやバルセロナなどの大都市では、国際的な学校の選択肢が豊富で、外国人コミュニティも活発です。これらの都市は就職機会も比較的多く、生活に必要なサービスや施設が整っていますが、住居費が高い傾向にあります。
一方、アンダルシア地方やバレンシア、コスタ・ブラバなどの沿岸部では、温暖な気候と比較的低い生活費を基に、家族でのんびりとした生活を満喫できるでしょう。
特に子育てに優しい環境を求める家族には、地域社会の密接さや自然との親和性が高い地域がおすすめです。
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家族で過ごすには理想的?スペインの教育システム
スペインの教育システムは、公立学校が無料でありながら、質の高い教育を提供していることが特徴です。
言語の面では、スペイン全土でスペイン語が教育の主言語となっていますが、カタルーニャやバスク地方、ガリシアなど一部地域では、地方言語も教育課程に含まれています。
国際的な教育を求める場合、インターナショナルスクールが各地に存在し、英語またはその他の言語で教育を受けることが可能です。これらの学校は、グローバルな視点や多言語能力を養う上で理想的な環境が整っていますが、授業料が高くなる場合が多いです。
スペインでの学校生活は、アカデミックな学習だけでなく、芸術、スポーツ、文化活動にも重きを置いており、子どもたちが多面的な能力を育むことができる環境が整っています。
スペイン移住を検討する家族にとって、理想の地域選びから教育システムの理解まで、移住前に把握しておくべき情報は多岐にわたります。スペインに移住すると、家族全員にとって豊かな文化と温かな地域社会での新生活が待っています。
スペインの地域ごとの特色を把握し、家族にとって最適な環境を見極めることが大切です。
家族でのスペインへ移住前に知っておきたいこと
家族でスペイン移住を検討する際には、様々な準備と計画が必要です。
ここでは、特に重要な「スペインでの家探しのポイント」と「移住初期費用の概算」に焦点を当て、移住を成功させるためのポイントを詳しく解説します。
スペインでの家探しのポイント
スペインでの家探しは、移住計画において最も重要なステップの一つです。地域によって住宅市場は大きく異なるため、家族のニーズに合った住まいを見つけるためには、以下のポイントを抑えることが重要です。
地域の選択: スペインは多様な気候、文化、教育システムを持つ国です。子どもの教育や家族のライフスタイルに合った地域を選ぶことが大切です。例えば、教育の質に重きを置くなら、国際学校が豊富な大都市を選ぶのが良いでしょう。
物件の種類を知る: アパートメントから一軒家まで、物件の種類は多岐にわたります。都市部ではアパートメントが一般的ですが、郊外では庭付きの家も選択肢に入ります。
家賃相場を調査: 地域によって家賃は大きく異なります。予算内で理想の家を見つけるためには、事前に家賃相場を調査し、予算計画を立てることが重要です。
物件探しのリソースを活用: オンラインの不動産ポータルサイトや地元の不動産エージェントを活用しましょう。特に、地元のエージェントは地域の情報に精通しているため、有益なアドバイスを提供してくれる可能性が高いです。
移住初期費用の概算
スペインへの移住を計画する際には、移住後の財務計画を立てることは大切です。特に、住まい探しや移住初期の経費などの初期費用を見積もることは計画を立てる上で重要な要素です。
以下に一般的に必要となる移住初期費用を記します。
ビザ申請費用家族全員分のビザ申請には、それぞれ手数料がかかります。ビザの種類によって費用は異なるため、事前に確認が必要です。
家賃と保証金
スペインの大都市圏では、平均的な3ベッドルームのアパートの家賃は月1,200ユーロ程度です。従って、保証金としては1~2ヶ月分、つまり1,200ユーロから2,400ユーロが必要となります。この金額は、契約終了時に物件が無事に返却されれば返金されます。
引っ越し費用
国際引っ越しの費用は、荷物の量や移動距離に応じて変動しますが、ヨーロッパ内からの移動であれば、おおよそ3,000ユーロから5,000ユーロを見込むと良いでしょう。
光熱費のデポジット
電気、ガス、水道の初期デポジットとしては、各サービスにつき100ユーロから200ユーロが一般的です。合計で、300ユーロから600ユーロ程度の準備が必要となります。
生活必需品の購入
新居の設備に必要な家具や家電などの生活必需品には、初期投資としておおよそ2,000ユーロから4,000ユーロが必要です。これには、ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、洗濯機、冷蔵庫などの基本的な家具・家電が含まれます。
保険
健康保険については、家族4人の場合の平均的な保険料は年間約1,200ユーロから2,400ユーロです。家財保険に関しても、年間200ユーロから400ユーロの範囲で異なります。
これらの費用を合計すると、初期費用の概算は以下の通りです。
家賃の保証金 | 1,200ユーロから2,400ユーロ |
引っ越し費用 | 3,000ユーロから5,000ユーロ |
光熱費のデポジット | 300ユーロから600ユーロ |
生活必需品の購入 | 2,000ユーロから4,000ユーロ |
保険料 | 1,400ユーロから2,800ユーロ |
合計初期費用は、おおよそ7,900ユーロから14,800ユーロとなります(約130万円~240万円、※1ユーロ=163円の場合)。
家族がスペインで新たな生活を始める際の計画を立てる際に、参考にしてください。この見積もりを基に、十分な準備と計画を行い、スムーズな移住を目指しましょう。
まとめ
この記事を通じて、家族でスペインに移住する際のビザ申請から住居選び、初期費用の概算まで、スペイン移住を検討されている方々が押さえるべきポイントを詳しく解説してきました。
これらの知識を基に、移住の準備を進めることで、スムーズに新しい生活を始めることができるでしょう。スペインでの新生活が、あなたとご家族にとって充実したものとなるよう願っています。
弊社ではビザの申請サポートはもちろん、現地への移住サポートからお子様の学校探しのお手伝いまで幅広く行っています。
スペインへの移住をお考えの方は、ご希望に沿った形でのご提案やサポートが可能ですので、お気軽にご連絡くださいませ。
スペイン移住に関する詳細:https://www.la-quarta.jp/immigration/spain
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