スペインの輝く都市バルセロナはその歴史ある街並み、温暖な気候、豊かな文化は多くの人々を魅了して止みません。
そのため家族での海外移住を考えているあなたにとって、バルセロナはぜひ候補地の一つにするべき都市と言えるでしょう。
この記事では、バルセロナへの移住を検討している方に向けて、移住先としての魅力を詳しくお伝えします。
移住に役立つ基本情報から、住まいの選び方、人気のエリア、必要な手続き、生活に必要なコストまで、詳しくご紹介するので、ぜひ移住先選びの参考にして下さい。
注意: 2024年4月時点でスペイン政府が現行のゴールデンビザ(投資ビザ)の廃止を発表しました。 今後もスペイン移住への厳しい条件面の変更の恐れが懸念され、また追随して他のヨーロッパ諸国も条件面の変更の可能性があります。情勢が不安定な昨今、移住に関する内容もめまぐるしく変化しています。 資産防衛、子供の教育、海外生活の選択肢において、スペインのゴールデンビザ取得を検討されている方は一度弊社にお問合せ下さい。 |
バルセロナの基本情報
バルセロナへの移住を考える際に知っておくべきバルセロナの基本的な情報をご紹介します。
バルセロナはスペイン北東部に位置し、地中海に面した都市です。この街の独特の気候、言語、文化について一つずつ見ていきましょう。
バルセロナは地中海気候
バルセロナは地中海沿岸に位置しており、地中海気候です。地中海気候は、温暖で乾燥した夏と、温暖で湿潤な冬が特徴で、年間を通して比較的穏やかな気候です。
降水量は冬季に集中し、夏季は乾燥しています。穏やかな気候のため、屋外活動が豊富にあり、家族での移住には理想的な環境と言えるでしょう。
特に、春と秋は非常に過ごしやすく、市内や近郊でのピクニックや散歩を楽しむことができます。
月 | 平年値 | |
月平均気温 ℃ | 月降水量 mm | |
1 | 9.6 | 35.5 |
2 | 10.0 | 31.0 |
3 | 12.1 | 38.1 |
4 | 14.3 | 38.0 |
5 | 18.0 | 45.8 |
6 | 21.7 | 25.7 |
7 | 24.6 | 24.3 |
8 | 25.1 | 55.0 |
9 | 22.0 | 81.5 |
10 | 18.2 | 79.0 |
11 | 13.3 | 44.3 |
12 | 10.3 | 40.7 |
※参照:気象庁「バルセロナの天候:平年値データ」
バルセロナの公用語
バルセロナでは、スペイン全土で公用語とされるスペイン語(カスティーリャ語)はもちろん、バルセロナが属するカタルーニャ地方ではカタルーニャ語も公用語として広く使われています。
公共機関や看板、地元の学校ではカタルーニャ語がよく見られるため、移住を検討する場合はこの二つの言語に親しんでおくことをおすすめします。
しかし、バルセロナは国際都市としても知られており、英語も広く通用しますので、初めは英語を使いながら徐々に地元の言語を学ぶことが可能です。
宗教と文化
バルセロナ含むスペイン全土においてカトリック教が主な宗教です。
この宗教的背景は、街の祝日や伝統、建築にも影響を与えています。例えば、セマナ・サンタ(聖週間)などの宗教行事は、家族や地域社会が一堂に会する大切な時間です。
また、バルセロナはアントニ・ガウディに代表されるような芸術と建築の街でもあります。
ガウディの作品、特にサグラダ・ファミリアやパルク・グエルは、この街の文化的アイデンティティを象徴しています。
バルセロナへ移住することは、これら豊かな文化遺産を日常の一部として体験できる機会になるでしょう。また、地元のフェスティバルやアートシーンに参加するのも、地域の一員としての結びつきを感じることができるためおすすめです。
バルセロナ移住で大切な家探し
バセロバルセロナ移住で大切な家探しナ移住で大切な家探 バルセロナでの新生活をスタートさせるにあたって、最初の大きなステップは快適な住まいを見つけることです。
地中海に面した魅力的なバルセロナには、多様な住宅の選択肢がありますが、それぞれのエリアや物件タイプによって、生活の質やコストが大きく異なります。
ここでは、バルセロナの住宅事情と家を探す際のポイントを詳しくご紹介します。
バルセロナの住宅事情
バルセロナの住宅市場は活発で、特に市の中心部ではアパートメントの需要が高くなっています。
一方で郊外に目を向ければ、広々とした家や静かな環境を求める家族にぴったりの物件も見つかります。
バルセロナでは短期間の滞在向けに設計された物件から、長期間の居住を想定した家まで幅広い選択肢があります。
重要なのは、あなたのライフスタイルや家族構成、そして予算に合った物件を見つけることです。
家賃相場と物件の見つけ方
バルセロナの家賃相場は、物件の位置、サイズ、設備の新しさによって大きく変わります。
例えば市中心部や海岸近くのエリアでは家賃が高めで、郊外に行くほどリーズナブルになる傾向があります。一般的に1ベッドルームのアパートメントの家賃は月額800ユーロくらいからあり、より広い物件や好立地のものはそれ以上となることが多いです。
物件を見つけるにはオンラインの不動産ポータルサイトが便利です。
また地元の不動産エージェントに相談することも一つの手段です。エージェントはあなたの要望に合った物件を紹介してくれるだけでなく、契約の手続きをサポートしてくれることもあります。
ただしそのサービスには手数料がかかる場合があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
バルセロナ移住人気のエリア5選!
ここでは移住者に人気のバルセロナ内の5つのエリアをご紹介し、それぞれの特徴と魅力を解説します。
各エリアの特徴を知りあなたの家族に最適な新しい住まいを見つけるヒントにして下さい。
①アシャンプラ(Eixample)
アシャンプラはバルセロナで最も象徴的なエリアの一つです。
この地区は有名なサグラダ・ファミリアやその他のガウディの作品で知られており、壮大な通りと整然とした区画が特徴です。
家族向けの住宅が豊富にあり、多くの学校、公園、そしてカフェやレストランが点在しています。
アシャンプラは活気ある都市生活と静かな住宅街のバランスが取れているため、多くの家族にとって魅力的なエリアとなっています。
②グラシア(Gràcia)
グラシアはかつては独立した村であったことから、独特の地域色を保持しています。
このエリアは、アーティスティックな雰囲気が漂い、多くのアトリエ、独立系のショップ、手作りの市場があります。
グラシアは家族連れや若者に人気の高い公園であるパルク・グエルにも近いです。小さな広場が多く地元のコミュニティの活動が盛んなため、地域に根ざした暮らしを求める家族に最適です。
③サンツ(Sants)
サンツはバルセロナの中心部から少し離れた住宅地です。
このエリアは家賃が市内の他のエリアに比べて手頃であるため、コストパフォーマンスを重視する家族に人気です。
サンツは地元の市場や商店街が充実しており、日常生活に必要なものがすべて揃っています。またバルセロナ・サンツ駅はスペイン国内の他の都市や国際線にアクセスするのに便利な交通のハブです。
④ポブレノウ(Poblenou)
ポブレノウはかつての工業地帯が現代的な住宅やオフィススペース、文化施設へと変貌を遂げたエリアです。
ビーチに近く最新のトレンドが息づくこの地区は、若い家族やクリエイティブな職業に従事する人々に特に人気があります。
ポブレノウには広々とした歩道と緑豊かな公園があり、子供たちが外で遊ぶのにも最適な環境です。
⑤サラバ(Sarrià)
サラバはバルセロナの上品な住宅街で、高級な家屋と静かな通りが魅力のエリアです。
この地区は良質な教育機関が集まっており家族向けのサービスも充実しています。
またサラバは緑豊かな地域であり、街の喧騒から離れて自然を楽しみたい家族にとっても理想的な場所です。安全性が高く落ち着いた生活を望む人々に人気があります。
バルセロナ移住に必要な手続き
ここではバルセロナ移住に必要な手続きの中から特に重要なビザ申請、公共サービスの手続き、そして子供が通う学校の選び方とその手続きについて詳しく解説します。
これらの情報を事前に知り、移住準備をより計画的に進められるようにしましょう。
ビザ申請
スペインへの長期滞在には適切なビザの取得が必要です。
移住目的に応じて様々な種類のビザがありますが、家族移住を考えている場合、通常は「家族再統合ビザ」や「就労ビザ」の申請が考えられます。
ビザ申請プロセスには申請者のパスポートや結婚証明書、健康保険の証明など、さまざまな書類が必要となります。
また申請プロセスは国によって異なる場合があるため、スペイン大使館や領事館に確認することが重要です。ビザ申請は時間がかかる場合が多いので、移住計画の初期段階で手続きを開始することをお勧めします。
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水道、電気など公共サービスの手続き
バルセロナに到着した後、水道や電気、ガスなどの公共サービスを利用開始する手続きを行う必要があります。
これらのサービスは各供給会社に直接申し込むか、物件を賃貸している場合は管理会社を通じて申し込みます。
手続きには身分証明書や住所証明、場合によってはビザや滞在許可証のコピーが必要になることがあります。また初めての申し込みでは、セキュリティデポジットの支払いを求められることもありますので事前に準備しておくと良いでしょう。
子供が通う学校選びと手続き
バルセロナでの生活において子供の教育は重要な要素です。
バルセロナには公立、私立、国際学校があり、それぞれの学校でカリキュラムや使用言語、学費が異なります。
子供の年齢や言語能力、将来の計画に合わせて最適な学校を選ぶことが大切です。
学校選びにはオープンデイの参加や他の保護者との情報交換が役立ちます。選んだ学校によっては入学申込書や健康証明書、成績証明書など、さまざまな書類の提出が求められる場合があります。
また人気の学校では競争が激しいため、早めの申し込みがおすすめです。特に国際学校では入学試験や面接が実施されることもありますので、準備を怠らないようにしましょう。
バルセロナ生活に必要なコストは?に必要なコストは?
バルセロナでの生活を始める上で生活費の管理は欠かせません。
ここではバルセロナに移住する際に考慮すべき主要なコストとして、住居費と光熱費、食費、教育費、交通費・通信費、そして医療費について詳しく解説します。
それぞれにかかる費用を事前に把握しておくことで移住後の生活計画に役立ててください。
住居費と光熱費
バルセロナでの住居費は選ぶ地区や物件のタイプ、広さによって大きく変わります。
一般的に中心部や人気のあるエリアでは家賃が高くなりがちですが、少し郊外に目を向けると、より手頃な価格で広いスペースを確保できることもあります。
一般的な一家族用のアパートの家賃は月に約800ユーロから1,500ユーロの範囲で、これに加えて光熱費(水道、電気、ガス)が月額で約100ユーロから200ユーロ程度必要となります。
食費
バルセロナでの食費は外食の頻度や食材の選び方によって大きく異なります。
地元の市場やスーパーマーケットで新鮮な地中海食材を購入することで、健康的かつ経済的な食生活を送ることができます。
一人当たりの食費は月に約200ユーロから300ユーロが目安ですが、家族で外食を楽しむ場合はそれ以上になることを覚悟してください。
教育費
バルセロナでは公立学校への就学は無料ですが、私立学校や国際学校では学費が発生します。
私立学校の学費は年間で数千ユーロから数万ユーロの範囲で、学校によって大きく異なります。また教科書や制服、給食費などの追加コストも考慮する必要があります。
交通費・通信費
バルセロナは公共交通網が発達しており、バスや地下鉄、トラムを利用して市内のあらゆる場所にアクセスすることができます。
定期券を利用すると交通費を節約できます。家族用の定期券は月額で約40ユーロから60ユーロです。
通信費に関しては携帯電話やインターネットの契約に月額約30ユーロから50ユーロかかるのが一般的です。
医療費・プライベート保険
スペインには公的な医療保険制度があり、基本的な医療サービスは無料で利用できます。
しかしプライベート保険に加入することで、より迅速かつ快適な医療サービスを受けることが可能になります。
プライベート保険の費用はカバー範囲や年齢、健康状態に応じて変わりますが、一般的には月額40ユーロから100ユーロ程度で幅広い医療サービスを利用できるプランがあります。特にバルセロナでは英語対応の医師やクリニックも多く、移住者にとっては非常に便利です。
プライベート保険を利用することで、待ち時間を大幅に短縮できることや専門医の予約が簡単になるなどのメリットがあります。
また公的医療保険も充実しており、EU内であればヨーロッパ健康保険カードを利用して緊急時の医療サービスを受けることが可能です。しかしより手厚い医療サービスを求める場合や言語の壁を感じる場合は、プライベート保険の加入を考慮すると良いでしょう。
まとめ
バルセロナへの移住は地中海気候、豊かな文化、そして多様な言語環境の中で新たな生活を始める魅力的な機会です。
大切なのはバルセロナの生活に必要な基本情報の理解、住居選び、エリアの選定、そして移住に必要な手続きへの準備です。
生活コストに関しては、住居費、食費、教育費、交通・通信費、そして医療費を考慮する必要があり、特に医療に関しては公的医療保険とプライベート保険の選択肢を理解することが大切です。
本記事がバルセロナでの移住生活を目指す家族への参考になれば幸いです。新しい生活を存分に楽しんでください。
弊社ではビザの申請サポートはもちろん、現地への移住サポートからお子様の学校探しのお手伝いまで幅広く行っています。
スペインへの移住をお考えの方は、ご希望に沿った形でのご提案やサポートが可能ですので、お気軽にご連絡くださいませ。
スペイン移住に関する詳細:https://www.la-quarta.jp/immigration/spain
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