
ニュージーランドは美しい自然や安全で質の高い生活など魅力的な移住先として多くの日本人から注目されています。しかし、移住には現実的な課題も伴います。
「移住後の生活費が思った以上に高かった」「英語力が足りず孤立してしまった」といった後悔の声も少なくありません。このような悩みを抱えている方に向けて、この記事では実際にニュージーランドに移住した人たちが経験した後悔とその対処法を紹介します。また、ニュージーランド移住のメリットや移住前に役立つアドバイスもお届けします。
この記事を参考に、移住後のギャップを減らし後悔のない移住生活が送れるようぜひ最後までお読みください。
ニュージーランドに移住して後悔したこと5選
美しい自然と高い生活水準が魅力のニュージーランドですが、実際に移住した人々の中には「想像と現実が違った」と感じる場面に直面した方もいます。
ここではニュージーランド移住者が後悔したことを紹介し、それぞれの対処法についてアドバイスも交えて解説します。
生活費や税金が高い
ニュージーランドは自然豊かで住みやすい国として人気ですが、その一方で生活費や税金が高いという人も多く聞きます。特に、日本に比べて家賃や食品の価格が高い傾向にあります。例えば、都市部では家族向けの3LDKの賃貸物件の家賃が月に20万円以上になることも珍しくありません。また、消費税(GST)は15%と高めで日々の買い物における出費もかさみがちです。
また、ニュージーランドには住民税や健康保険料がない代わりに、所得税が累進課税で課されるため高収入であればあるほど税負担が重くなる傾向があります。このようなコスト面のギャップに驚く人も少なくありません。
このようなギャップをなくすためには、移住前にしっかりと資金計画を立てることが大切です。また、移住後の生活を見据えて無理のない範囲で住宅や学校を選ぶことがポイントです。
英語力の不足による孤立
ニュージーランドでは日常生活のすべてが英語で行われるため英語力が不足していると孤立を感じることがあります。特に、地域によっては日本人がほとんどいないところもあります。
そのため、移住前に英語力を強化しておくことが重要です。また、現地に到着してからも英会話スクールに通ったり、地域のサポートグループに参加することで英語を実践的に学びながら交友関係を広げることもできるでしょう。
医療制度への理解不足
ニュージーランドの医療制度は日本と大きく異なります。日本のような国民皆保険制度がなく、医療サービスを受けるには公立病院の待ち時間が長い場合があることや私立の医療機関を利用する際には高額な費用がかかることがあります。このような違いを事前に把握していないと急病や怪我の際に戸惑うことになります。
そのため、移住前にニュージーランドの医療制度について情報収集を行い自分と家族に適した医療保険を選ぶことが重要です。また、渡航後はかかりつけ医(GP:General Practitioner)を早めに登録しておくと安心です。
仕事探しが簡単ではない
ニュージーランドでの就職は必ずしも簡単ではありません。日本でのキャリアやスキルが必ずしも現地で評価されるとは限らないため、希望する職種や条件での就職が難しい場合があります。特に、英語力やニュージーランドの職場文化への適応が必要とされる職種ではさらに難易度が上がります。
また、移住直後は仕事が見つからず貯金を切り崩して生活する人もいます。できるだけスムーズに仕事を見つけるには、移住前に現地の雇用市場について情報収集を行い履歴書や面接対策を十分に準備しておくことが大切です。また、ニュージーランドで需要のあるスキルを身につけることで効率よく仕事を見つけられるでしょう。
子供の教育に関する不安
ニュージーランドの教育制度は自由度が高く多様性を重視していますが、日本の教育制度とは大きく異なる点があります。たとえば、学力重視ではなく個性や創造性を重視する方針のため学習の進度にギャップを感じる親もいます。また、英語が苦手な子供の場合、現地の学校での授業についていけない可能性もあります。
親として「子供の将来が不安」「日本語を忘れてしまうのでは」という心配を抱えることも多く、現地の教育に適応するためのサポートが欠かせないでしょう。英語のサポートが充実している学校や日本語の補習校を活用することで子どもの学習をサポートすることができます。
また、現地の教育カウンセラーや学校スタッフに相談することで子供が学校生活に早くなじめるように支援を受けられるでしょう。
やっぱりニュージーランドに移住したい!
ニュージーランド移住のメリット
海外へ移住することは確かに不安や準備が必要な部分がありますが、ニュージーランドにはそれ以上に「移住してよかった」と思える魅力がたくさんあります。
ここではそんなニュージーランド移住のメリットについて紹介します。ニュージーランド移住の課題とメリットの両面を理解することでより現実的に移住計画を進められるはずです。
高い生活水準
ニュージーランドは世界的に見ても高い生活水準を誇る国です。安定した経済や充実した社会福祉制度が整っており快適な日常生活を送るための環境が整っています。オークランドやウェリントンといった主要都市では公共交通機関が発達しています。都市部でありながらも、海や山がすぐ近くにあるため日常生活の中で自然と触れ合えるのも大きな魅力です。
また、ニュージーランドの住環境は広々としており自然を感じられるエリアに住宅が多いことも魅力の一つです。治安も良く家族で安心して暮らせるため、家族全員でリラックスして過ごせる時間を増やしてくれるでしょう。
自然が豊かで美しい環境
ニュージーランドは、「世界で最も美しい国」の一つと称されるほど自然が豊かです。広大な緑の牧草地、青々とした湖、壮大な山々が至る所に広がっています。
住宅地から車で30分ほど移動すれば、ビーチや山、湖といった自然環境に簡単にアクセスできます。そのため、週末には家族でハイキングやキャンプに出かけ、日常の中で自然と触れ合うことができるのはニュージーランドならではの魅力です。新鮮な空気と広大な自然に囲まれた生活は、子供たちの健康や成長にも良い影響を与えるでしょう。
治安が良い
ニュージーランドは、国際平和度指数(Global Peace Index)でも上位にランクインする治安の良さが特徴です。犯罪率が低く特に暴力犯罪が少ないため、家族が安心して暮らせる環境が整っています。
さらに、近隣住民同士のコミュニケーションが活発で地域全体で子供を見守る文化が根付いています。そのため、子供たちが学校から歩いて帰宅したり公園で遊んだりするのを心配せずに見守ることができるのは大きな安心材料です。
質の高い教育制度
ニュージーランドの教育制度はイギリス式の教育システムを基にしながらも、自由度の高い方針が特徴です。例えば、全国統一試験や学力偏差値といった制度がなく、子供たちの個性を尊重した教育が行われています。創造性や実践的なスキルを伸ばすためのカリキュラムが導入されています。
また、ニュージーランドの多くの公立学校では教科書が無料提供されるほか、年間の授業料が無料です(一部の諸経費を除く)。さらに、英語を母国語としない移住者の子供には、英語サポートプログラム(ESOL)が提供されており、言語の壁を乗り越えるための支援も充実しています。
多文化共生社会
ニュージーランドでは人口の約25%が海外生まれという背景があり、多文化共生が社会の基本的な価値観として定着しています。例えば、学校では多国籍な子供たちが一緒に学び異なる文化や価値観を尊重する姿勢が自然と身につきます。
さらに、移民向けのサポートセンターや情報提供サービスが各都市に用意されており、初めての移住でも安心してスタートを切ることができます。このような環境の中で家族全員が新しい価値観や経験を通じて成長できるのもニュージーランド移住の大きな魅力です。
ニュージーランドへ移住後に後悔しないために
今できること
ニュージーランドへの移住は多くの魅力がありますが準備不足が後悔につながるケースも少なくありません。特に生活費や英語力、子育て環境に関する事前の計画が重要です。
ここでは、移住後のギャップを減らし海外移住を成功させるために今からできることを紹介します。
資金計画はしっかり立てる
ニュージーランドへの移住には事前にしっかりとした資金計画が欠かせません。家賃や食品、交通費など生活費は日本よりも高くなる傾向があり、特に主要都市では物価の上昇率が高いことも考慮する必要があります。そのため、移住後の収入が安定するまでの間、少なくとも3~6か月分の生活費をカバーできる貯蓄を確保することが重要です。下記のリストを参考に移住費用を見積もってみてください。
また、為替レートの変動も生活費に大きな影響を与えるため、ニュージーランドドルへの資金移動のタイミングを見極めることもポイントです。
移動費 |
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ビザ申請関連費用 |
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住宅関連費用 |
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初期設定費用 |
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日常生活費 |
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保険料 |
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教育費 |
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現地へ下見に行く
ニュージーランドへの移住前に実際に現地を訪れて生活環境を確認することは非常に重要です。現地の雰囲気や住みやすさ、治安の状況などはインターネットやガイドブックだけでは把握しきれないことが多いためです。
また、学校やスーパー、医療機関といった日常生活に欠かせない施設の場所を確認したり、現地の不動産会社で住宅をみてみることで生活のイメージが具体化します。現地の学校へ見学に行くのもおすすめです。
情報収集を徹底する
ニュージーランド移住を検討する際には信頼できる情報源から正確な情報を集めることが不可欠です。特に移住後の税制や医療制度、学校の情報について事前に理解しておくと、トラブルを回避しやすくなります。
また、正しい情報を入手し準備を進めるためには移住サポートの専門家を頼るのも一つの方法です。その中でも株式会社La Quartaは、ニュージーランドへ移住する方向けにビザの取得手続きや住居探し、現地での生活に関するアドバイスまで移住後の生活がスムーズに始められるようサポートしています。
英語力を強化
ニュージーランドでの生活では英語力が生活の質を大きく左右します。日常会話ができる程度の英語力がないと、買い物や医療機関での手続き、子供の学校行事への参加などに苦労することがあります。特に、子供が現地の学校に通う場合、親として学校スタッフや先生とのコミュニケーションが求められる場面が多くなります。
移住前に英会話教室やオンライン学習を活用し、実践的な英語力を身につけることが大切です。また、家族全員で英語に触れる時間を増やし、子供が自然と英語に慣れる環境を作ると移住後の適応がスムーズになります。
まとめ
ニュージーランドへの移住は多くのメリットがある一方で、生活費の高さや英語力の不足、医療制度への理解不足といった後悔につながるポイントも存在します。しかし、これらは事前の準備や計画次第で十分に対処できる問題です。
移住を成功させるためには、事前の準備が大切です。資金計画を立て、現地へ下見に行き、情報収集を徹底し、英語力を強化するなど具体的な行動を起こすことが重要です。
この記事を参考に、あなたも後悔のないニュージーランド移住を実現してください。もし、移住について何か不明な点があれば、ぜひ株式会社La Quartaにお問い合わせください。初めての海外移住で不安を感じている方も、プロのサポートを受けることでよりスムーズに理想的な新生活をスタートできるはずです。
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