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【最新版】キプロスに移住するには?移住のメリットやビザの種類を徹底解説

  • lmeysmasa
  • 7 日前
  • 読了時間: 14分


近年、ヨーロッパの中でも注目を集めている移住先が地中海に浮かぶ島国・キプロスです。温暖な気候に恵まれ、治安も良く、さらに英語が広く通じる環境は海外移住を考える多くの日本人にとって大きな魅力となっています。


しかし「実際にかかる移住費用は?」「ビザの取得は難しい?」「仕事や生活は成り立つのか?」など具体的な情報が不足していると感じている方も少なくないはずです。


この記事では、キプロスの基本情報から移住のメリット、ビザの種類や取得方法、現地での生活費について解説します。この記事を参考にキプロス移住に必要な知識をしっかりと身につけ、快適に移住生活を送るためのヒントが得られるはずです。ぜひ最後までご覧ください。






キプロスとはどんな国?


地中海に浮かぶ美しい島国・キプロス。ヨーロッパと中東の間に位置し、自然と歴史、そして現代的な暮らしが共存する魅力的な国です。移住先として注目が高まる一方で、まだ日本ではあまり馴染みがないため「そもそもキプロスってどんな国なの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。


ここではまず、キプロスの地理や気候、日本からのアクセスや時差、現地の言語、そして物価の全体的な特徴についてわかりやすく解説します。



地理

キプロスは地中海東部に位置する島国で、トルコの南、ギリシャの東にあります。ヨーロッパ、アジア、アフリカの交差点にあるため、古くから多様な文化が交わる場所として栄えてきました。


国土の面積は四国より少し小さい程度で、島の中央部には山岳地帯、沿岸部には美しいビーチが広がっています。観光地として有名なだけでなく、自然豊かな環境は移住先としても魅力的です。



日本からのアクセスや時差


日本からキプロスへの直行便は現在運航されておらず、通常は中東やヨーロッパの都市(例:ドバイ、イスタンブール、アテネ)を経由する必要があります。経由地や航空会社によって異なりますが、全体の所要時間はおよそ15〜20時間程度です。


キプロスの主要空港は2つあり、ラルナカ国際空港(Larnaca International Airport)とパフォス国際空港(Paphos International Airport)があります。いずれもヨーロッパ各国からのアクセスがよく、乗り継ぎにも便利です。


時差については、日本との時差は通常マイナス7時間(夏時間ではマイナス6時間)です。例えば日本が午後9時のとき、キプロスは午後2時(夏時間なら午後3時)という計算になります。この時差により、連絡やスケジュール調整にはやや工夫が必要です。



言語


キプロスでは主に「ギリシャ語」と「トルコ語」の2つが公用語として使われています。島は南北に分かれており、南部のギリシャ系地域(キプロス共和国)ではギリシャ語が、北部のトルコ系地域(北キプロス・トルコ共和国)ではトルコ語が主に話されています。


しかし、移住を検討している多くの人が住む南部の都市では、観光業が盛んで国際的な背景を持つ人々も多いため英語も広く通じます。行政機関や医療機関、銀行などでも英語対応が進んでおり、日常生活において英語が話せれば大きな不自由はありません。


特に移住者が多く暮らすリマソールやパフォスなどでは、英語を母語としない住民が共通語として英語を使っているケースも多く、国際的な雰囲気を感じられる環境です。



キプロス移住のメリット


キプロス移住を検討するうえで、多くの方がまず気になるのが「本当に住みやすい国なのか」という点ではないでしょうか。実際にキプロスには移住先として魅力的な条件が数多くそろっています。温暖な気候や良好な治安、英語が広く通じる環境はもちろんのこと、生活費や税制といった経済的な側面でもメリットがあります。


ここでは、キプロス移住の主なメリットを6つ紹介していきます。移住国として注目を集めているそのワケを探っていきましょう。



温暖な気候


キプロスは地中海性気候に属し、年間を通じて温暖で日照時間が非常に長いのが特徴です。夏は乾燥して晴れの日が多く、冬も比較的温暖なため、寒さが苦手な方にとって理想的な居住地といえるでしょう。


平均気温は冬でも10度〜15度程度で、日中に10度を下回ることは少ないです。太陽がよく出る日が多く、このような気候は心身の健康維持にも良い影響を与えるとされており、心身の健康にもメリットがあります。



治安が良い


キプロスはヨーロッパの中でも特に治安が安定している国として知られています。犯罪発生率が非常に低く、女性の単独行動や子どもの外出も比較的安心して行える環境が整っています。


実際に子育て世帯やリタイア後の移住先として人気を集めているのは、安心して暮らせる環境があるからです。移住後の安全な生活を重視する方にとって、大きな魅力となるでしょう。



英語が広く通じる


キプロスの公用語はギリシャ語ですが、旧イギリス領という歴史的背景から英語が非常に広く通じます。特に都市部や観光地、ビジネス関連の場では英語が共通言語として使われており、現地での雇用機会や行政手続き、医療サービスの場面でも言語の壁を感じにくいです。語学に不安のある方でも英語をある程度理解していれば、スムーズに生活を始められます。



生活費が比較的安い


ヨーロッパ諸国の中でも、キプロスの生活費は比較的安く抑えられる点が特徴です。特に住宅費や食費は、日本や西欧の主要都市と比べて生活コストが安い傾向にあります。


たとえば、1LDKのアパートを都市部で借りても月額500〜700ユーロ程度なため、ロンドンやパリの半分以下で済むケースが多いです。費用を抑えながら快適な生活を送りたい人にとって魅力的な点です。



ヨーロッパ各国へのアクセスが良い


キプロスは地理的にヨーロッパと中東、アジアの接点に位置しており、欧州各国へのアクセスが非常に良好です。ラルナカやパフォスといった主要都市には国際空港があり、直行便や乗り継ぎ便を使ってロンドン、パリ、アテネ、ローマなど主要都市へ短時間で移動できます。移住後もヨーロッパ各地を旅行したい人やビジネスで移動が多い人にとって大きな利点となります。



低い税率と安定した税制度


キプロスの法人税率は12.5%とEUの中でも特に低い水準にあります。また、一定の条件を満たす非居住者の場合、海外からの所得に課税されない制度も整っています。


税制は透明性が高く安定しているため、長期的な視点で資産を管理したい方や税負担を抑えてビジネスを展開したい方にとって大きなメリットがあります。こうした制度の整備により、近年ではフリーランスやリモートワーカーを中心にキプロスを拠点とする人が増えています。



キプロス移住のために必要なビザ


キプロス移住を成功させるためには、あなたの目的やライフスタイルに合った適切なビザ選びが何より重要です。しかし、初めて海外移住を検討する方にとって、ビザの種類や申請手続き、取得にかかる費用などは複雑でわかりづらい部分も多いでしょう。


ここでは、4つのビザについて特徴や取得条件をわかりやすく解説します。ビザの種類によって条件や滞在の自由度、申請にかかる費用も大きく異なるため、正しい情報を把握することが移住成功への第一歩です。それでは見ていきましょう。



一時滞在ビザ(Temporary Residence Permit)


一時滞在ビザは、キプロスで中長期にわたり生活したい方に向けた制度です。リモートワークや長期観光、親族との同居など非就労を前提とした滞在に適しています。最初の滞在期間は1年が一般的で条件を満たせば更新も可能です。生活費を自己負担できることが前提となるため、経済的な自立が求められます。


申請条件

  • 就労を目的としないこと

  • 現地に居住地があること

  • 滞在中の生活費を自力でまかなえること

  • 長期的な滞在を希望していること


ゴールデンビザ(Permanent Residency Program)


ゴールデンビザは、一定額以上の不動産投資を通じてキプロスに永住権に近い権利を得られる制度です。主に経済的にゆとりのある方が対象で、家族も同時にビザ取得が可能です。投資後もキプロス国内での滞在を継続しながら資産形成ができるため、セカンドライフや資産分散を考える方にとって魅力的です。


申請条件

  • 30万ユーロ以上の新築不動産を購入すること

  • 不動産を自己使用すること(賃貸目的は不可)

  • 投資資金が合法な手段で得られたものであること

  • 安定した年収があること(目安:単身者で約5万ユーロ)


就労ビザ(Employment Visa)


キプロス国内の企業に就職する場合に必要なビザです。基本的に企業からの正式な雇用オファーが前提であり、申請は雇用主の協力のもとで進めます。専門性の高い人材や多国籍企業への勤務経験がある方が優遇される傾向にあります。


申請条件

  • キプロスの企業から正式な雇用契約を受けていること

  • 現地の人材で代替が難しい職種であること

  • 雇用主がビザ取得をサポートする意思があること

  • 就労によって滞在費を賄える見込みがあること


起業ビザ(Cyprus Startup Visa Program)


起業家向けのスタートアップビザは、革新的なビジネスを立ち上げたい外国人に開かれた制度です。技術分野やIT関連などの成長性が高い分野が対象とされており、個人でもチームでも申請が可能です。

また、ビザが承認された場合には、事業の運営状況に応じて滞在資格の延長や永住への道が開けることもあります。


申請条件

  • 革新的な事業アイデアを持っていること

  • 起業のための資金を自己で準備できること(目安:5万ユーロ以上)

  • 高等教育を修了している、または専門スキルを持っていること

  • 英語による事業運営が可能であること



キプロスに移住後の生活費はいくら必要?


キプロス移住を検討するうえで、多くの方が最も気になるのが「生活費はいくらかかるのか」という点です。いくら気候や治安、雇用環境が魅力的でも、生活費が自分の予算に合わなければ移住計画は現実的ではありません。キプロスはヨーロッパの中でも比較的物価が安い国とされていますが、住むエリアやライフスタイルによってかかる費用は大きく変わります。


ここでは、住宅費、食費、医療費、教育費など生活コストの実際の費用感を詳しくご紹介します。毎月の支出を具体的に把握することで、安心して移住計画を立てることができるでしょう。



住宅費


キプロスの住宅費は、ヨーロッパの中でも比較的リーズナブルです。家賃は都市によって差がありますが、首都ニコシアや海沿いの人気エリアであっても、1LDKのアパートを月500〜700ユーロ程度で借りられるケースが多いです。郊外や小都市ではさらに安くなり、400ユーロ前後での賃貸も可能です。


持ち家を希望する場合も購入価格は他のEU諸国に比べて手頃です。たとえば80㎡のコンドミニアムは、地域によっては15万ユーロ前後で見つかることもあります。生活費の中で大きな割合を占める住宅費を抑えられる点は、移住先としての大きな魅力です。



食費


キプロスでは地中海料理を中心に、新鮮な野菜や魚、チーズ類が豊富に手に入ります。自炊中心の生活であれば、食費は月300〜450ユーロ程度(夫婦2人の場合)で抑えることができます。以下に、キプロスと日本の食材の価格を比較した表を作成しました。スーパーや季節によって価格は変動しますが、物価を具体的にイメージできるよう参考にしてください。

品目

キプロス価格(1€=160円で換算)

日本の平均価格(円)

トマト(1kg)

1.0〜1.5 €(約160〜240円)

約400円

ジャガイモ(1kg)

0.6〜1.0 €(約100〜160円)

約250円

牛乳(1L)

1.4〜1.7 €(約220〜270円)

約220円

鶏むね肉(1kg)

6〜8 €(約960〜1,280円)

約1,200円

外食はレストランのランチが1回10〜15ユーロほどで、西欧諸国に比べてリーズナブルな水準です。日本食材の輸入品もスーパーにはありますが、価格は2〜3倍以上になることが多いです。



医療費


キプロスには公立と私立の医療機関があり、EU圏の中では医療費が比較的安く、質も高いと評価されています。公立病院は低コストですが、待ち時間が長いこともあり移住者は私立病院を利用することが一般的です。


私立医療機関での診察料は一般内科で30〜50ユーロ程度、専門医の場合はもう少し高くなります。医療保険に加入していれば多くの場合費用の一部がカバーされるため、渡航前に保険プランを確認しておくことをおすすめします。



教育費


キプロスには現地の公立学校に加え、インターナショナルスクールや私立学校が充実しています。公立学校は基本的に無料ですが、授業はギリシャ語で行われるため、子どもの言語能力に不安がある場合は私立の英語教育を検討することが多いです。


インターナショナルスクールの授業料は年間5,000〜10,000ユーロ程度が目安です。教育水準は高く、多国籍な環境で学べることから、海外在住の日本人家庭にも人気があります。教育費は家計に影響する大きな項目なので、事前にしっかりと比較検討しておくと安心です。



光熱費・通信費


キプロスの光熱費は季節により差があります。特に夏場の冷房使用や冬の電気ヒーター使用によって変動が生じます。月々の平均は100〜150ユーロ程度です。オール電化の住居ではやや高めになる傾向があります。


通信費については、インターネットが月30〜50ユーロ、携帯電話の通話・データプランが月15〜30ユーロ程度が一般的です。主要都市ではインフラが整っており、通信環境に大きな不便は感じません。



キプロス移住に関するよくある質問


キプロスへの移住を真剣に考え始めたとき、インターネットやガイドブックでは見えてこない「実際の暮らしぶり」を移住前に知っておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。特に、現地で日本人の就職や同じように移住した人はどのくらいいるのか、そして永住権は取得可能なのかといった疑問は、計画を進めるうえで避けては通れません。


ここでは、キプロス移住に関するよくある3つの質問について解説します。移住生活をより具体的にイメージできるよう参考にしてください。



キプロスで日本人が働くにはどんな仕事がある?


キプロスでは観光業やIT関連、不動産業、国際ビジネスなどを中心に外国人の雇用機会が生まれています。特に語学力(英語)や専門的なスキルを持っていれば、現地企業や多国籍企業で働くチャンスがあります。


たとえば、ホテルや旅行会社などの観光業では、接客やマーケティング分野での採用があり、繁忙期には短期契約での雇用もあります。また、国際的なオンラインサービス企業やカスタマーサポート業務においても、日本語対応スタッフとしての求人が一定数見られます。英語と日本語のバイリンガルスキルがあれば、現地就職の可能性は高まるでしょう。


就労にはビザが必要であり、基本的には雇用主がスポンサーとなる形で申請を進めるため、企業側がビザ取得に前向きかどうかも確認が必要です。職種によってはキプロス人やEU圏内の労働者を優先する方針があるため、現地採用に強い分野を狙うことが重要です。



日本からの移住者はどのくらいいる?


キプロスに住む日本人の数は多くはありませんが、少数ながら長期滞在や移住を選ぶ人が存在します。外務省の海外在留邦人数調査(直近)によると、在留邦人はおおむね100人未満で推移しており、その多くは国際結婚や仕事を通じて移住したケースです。


また、キプロスは観光地としての魅力に加え、EU圏でありながら物価が比較的安く、治安も良いため、リタイアメント移住先や静かな生活を望む人にとっては穴場的な存在といえます。



キプロスで永住権は取得可能?


キプロスでは一定の条件を満たすことで永住権を取得することが可能です。代表的なのが「Permanent Residency(永住許可)」と呼ばれる制度で、主に以下の2つのルートがあります。

  • ゴールデンビザ制度を利用した不動産投資による永住権取得

  • 通常の長期滞在を経た申請(5年以上の継続滞在が必要)

特に投資による永住権取得は条件を満たせばスピーディに取得でき、家族も対象になるため高所得者層や資産形成を目的とする方に人気です。一方で、長期滞在による申請は就労や生活基盤の安定が前提となり、審査はやや厳しめです。


いずれの方法でも、制度や条件は変更される可能性があるため、最新の法令や移民政策を確認したうえで判断することが重要です。



まとめ


キプロスへの移住を検討するうえで重要となる「費用」「ビザ」「治安」「雇用」「生活費」といったポイントを中心に解説してきました。温暖な気候と安定した治安、英語が広く通じる環境などキプロスには移住先としての魅力が数多くあります。また、生活費が比較的安い点やヨーロッパ各国へのアクセスが良好なことも移住先として人気を集めている理由です。


株式会社La Quartaでは、キプロス移住を考えてえている方に向けて、ビザや現地情報の提供、移住準備のサポートまでを行っています。疑問や不安がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。キプロスでの新しい人生を前向きに踏み出すための一歩を私たちが全力でサポートします。



 
 
 

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