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カナダ移住のデメリットとは?移住前に知っておきたい移住生活のギャップ

  • lmeysmasa
  • 8月19日
  • 読了時間: 14分

更新日:2 日前

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カナダは豊かな自然と高い生活水準で、多くの日本人が移住先として検討する国の一つです。しかし、その一方で「実際に住んでみるとイメージと違った」と感じるケースも少なくありません。


カナダ移住には魅力的なメリットがある反面、実は見落とされがちなデメリットや実際に住んでみると「思っていたのと違った」というギャップも存在します。


この記事では、カナダ移住を検討する際に見落としがちなデメリットや現地のリアルな生活事情を紹介します。カナダ移住のメリットだけでなく、しっかりとデメリットも把握することで、後悔のない移住計画を立てることができるでしょう。





カナダ移住のデメリット


カナダは治安の良さや医療制度、多様性に富んだ社会など魅力的な国です。しかし、実際に暮らしてみると、日本とは異なる価値観や生活スタイルに戸惑う場面も少なくありません。


ここでは、カナダ移住における「デメリット」を紹介します。移住前にデメリットを理解しておくことで現地での暮らしにもスムーズに馴染みやすくなるでしょう。



物価が高い


カナダの生活費、とりわけ日用品や食品、住宅費の高さは多くの移住者にとって想像以上です。特に大都市のバンクーバーやトロントでは家賃が高騰しています。たとえば、トロントの1LDKの平均家賃は月2,500カナダドル(約27万円)前後とされ、東京23区の平均家賃(約13〜15万円)と比べても大きな差があります。


食品や日用品も割高で、日本では10個入りで200円前後の卵が、カナダでは4〜5カナダドル(約430〜540円)することも珍しくありません。さらに、レストランでは消費税に加えて10〜20%のチップが必要なため、ランチ1回あたりの費用が2,000円を超えることもあります。


加えて、商品の選択肢が少なかったり、同じ価格帯でも日本に比べて品質が劣ると感じることもあり、コストパフォーマンスに不満を感じる場面もあります。


こうした物価の高さに対応するには、地元のスーパーマーケットやファーマーズマーケットを活用したり、コストコなどの大型店でまとめ買いをするなど、現地の生活スタイルに合わせた工夫が大切です。



冬が長くとても寒い


カナダの多くの地域では冬が厳しく期間も長く、平均して11月から4月頃まで5カ月以上続くのが一般的です。内陸部や東部の都市では特に冷え込みが強く、たとえばモントリオールでは1月の平均最低気温が−14℃前後、寒波の際には−25℃を下回ることもあります。


積雪量も多く、モントリオールやトロントでは1シーズンで2〜3メートル以上の雪が降る年もあり毎朝の雪かきが欠かせない生活になります。気温の低さだけでなく、吹雪やアイスバーンによる交通機関の遅延、暖房費の増加など、日常生活に支障をきたすことも多々あります。


そのため、冬の暮らしには断熱性の高い住宅や強力な暖房設備、防寒仕様の衣類などの準備が不可欠です。寒さに不安がある方や高齢の方には、冬の平均気温が0〜5℃程度と比較的温暖なバンクーバーなどの沿岸地域を移住先として検討するのも良いでしょう。



就職市場の競争が激しい


カナダの就職市場では、移民や留学生を含む多様な人材がひしめき合い、特に都市部では求人倍率が低く、希望職種に就くまでに時間がかかることもあります。2024年時点でカナダ全体の失業率は約6%前後で推移しており、日本の2〜3%台と比べても高めの水準です。


現地の労働市場では、「カナディアン・エクスペリエンス(現地での職務経験)」が重視されるため、日本での職歴が評価されにくい場合があります。また、非英語ネイティブの移住者は言語力による制約も受けやすいため、応募できる職種が限られてしまうこともあります。


カナダでスムーズに働くためには、移住前から職種選びや資格取得、現地企業とのネットワーク作りを進めておくことが大切です。



娯楽施設が少ない


カナダは自然環境が豊かでアウトドアを楽しめる国ですが、都市部を除くとショッピングモールや娯楽施設が限られていることも多くあります。映画館やライブ会場などの施設も、日本と比べてアクセスが悪い場所にあることが少なくありません。


特に冬季は天候の影響もあり、外出の機会が減ってしまうことが多く、娯楽の選択肢に物足りなさを感じる人もいるでしょう。さらに、営業日や営業時間も短めで、日本のような24時間営業の利便性は期待できません。


娯楽を楽しむには、地域のイベントや地域コミュニティへの参加、自然を活用したレジャー活動を取り入れるなどライフスタイルの変化を受け入れる必要があります。



カナダ移住のメリット


カナダでの生活には、物価の高さや厳しい気候、就職の難しさといった課題もありますが、それ以上に多くの魅力があることも確かです。2024年のU.S. News & World Reportでは総合で世界第4位にランクインするなど、世界中の人々が移住したいと思う国の1つです。


ここでは、カナダ移住で得られるメリットをご紹介します。移住後の生活をより具体的にイメージするための参考にしてみてください。



無料の医療制度


カナダでは医師の診察や入院、手術などの基本的な医療費が州の公的保険によってカバーされ、原則無料で受けることができます。経済的な負担を心配せずに必要な医療を受けられる点は移住者にとって大きな安心材料です。


ただし、歯科治療や眼科診療、処方薬などは保険の対象外となることが多く、これらは自己負担になるケースが一般的です。そのため、民間の医療保険に加入することをおすすめします。


万が一のときでも安心して暮らせる環境が整っているのがカナダ移住の大きな魅力のひとつです。



子育てがしやすい


カナダは育児支援制度が充実しており、子育てに適した環境が整っています。たとえば、育児休業は最長で18か月まで取得可能で、その間にEmployment Insurance(EI)から最大55%(最長12か月)または33%(最長18か月)の給付金を受け取ることができます(上限あり)。


また、保育や教育の質も高く、多くの公立学校ではESL(英語が第二言語の児童向けプログラム)や多文化カリキュラムが実施されており移民家庭の子どもが安心して学べる体制が整っています。


このように制度と文化の両面で子育てに優しい環境が整っており、家族にとって暮らしやすい国といえるでしょう。



ワークライフバランスが良い


カナダでは、労働時間が比較的短く、有給休暇や病欠の制度も整っているため、ワークライフバランスが取りやすい社会です。多くの企業が、フレキシブルな働き方やリモートワークも普及しています。さらに、企業によっては3〜4週間のバケーション制度を導入している場合もあり、心身のリフレッシュが文化として根付いているのが特徴です。


また、余暇の過ごし方も自然を活用する人が多く、週末にはハイキングやキャンプ、湖畔でのリラックスなど心のゆとりを大切にするライフスタイルが広く浸透しています。


働くことだけに縛られず生活の質を重視したい人にとって、カナダはまさに理想的な環境といえるでしょう。



移住者に寛大


カナダは世界的にも有名な多文化主義国家であり、国民の約4人に1人が移民という背景を持つとされ、トロントやバンクーバーでは人口の50%以上が非カナダ生まれという多民族都市が形成されています。


実際、各都市には中国系、インド系、フィリピン系、中南米系などの大きな移民コミュニティがあり、現地の人々も異文化に対して寛容でフレンドリーな傾向があります。また、英語やフランス語に不慣れな新移住者向けに、役所や公共機関では通訳付きの行政サービスや多言語の案内表示が整備されています。


バンクーバーには約14,000人以上の日本人が在住し、トロントやカルガリー、モントリオールにも日系団体や日本人会があることから、日本語で相談できるネットワークも確立されています。



移住者が受けられるサービスが手厚い


カナダでは、移民・難民・市民権省(IRCC)や各州政府が、新規移住者向けに多様な支援プログラムを提供しています。たとえば「Settlement Services」と呼ばれるサービスでは、英語・フランス語教育(LINC=Language Instruction for Newcomers to Canada)、職業訓練、履歴書作成の指導、面接対策、地域社会への紹介などが無料で受けられます。


また、トロントの「YMCA Newcomer Information Centre」やバンクーバーの「ISSofBC(Immigrant Services Society of British Columbia)」のように、各都市には新しく移住してきた人々を専門にサポートする非営利団体が多数存在し、生活や就労に関する悩みに専門スタッフが個別対応してくれます。


さらに、医療、教育、税制に関する基礎知識や子育て支援についてのセミナーも定期的に開催され地域ぐるみで新しい生活を支える体制が整っています。言語や文化の壁に対しても、段階的に慣れていけるような制度が整っており、安心して移住生活をスタートさせられる精度が用意されています。



カナダ移住前後で感じる移住生活のギャップ


カナダ移住を考えるとき、メリットやデメリットはよく調べる方が多いですが、実際に住んでみて初めて気づく“ギャップ”も少なくありません。


ここでは、制度や情報だけでは見えてこない「生活感のちがい」に焦点をあてて、移住前と移住後に感じやすいギャップを紹介します。移住生活をより快適にするためのヒントとしてぜひ参考にしてください。



病院は医療費無料だがアクセスが悪い


カナダの医療制度は公的保険により基本的に無料で受けられますが、予約までの待ち時間が非常に長いことが課題です。特に家庭医(ファミリードクター)へのアクセスが難しく、新規登録にも数か月かかることも珍しくありません


緊急でない場合の専門医受診はさらに時間がかかり、1~6か月待ちが一般的です。そのため、軽度の症状でも自己管理が求められる場面が多く、日本のようにすぐに病院へ行く習慣が通用しません。


無料の恩恵を受ける一方で、医療アクセスの不便さを理解し、常備薬や自己ケアの準備をしておくことが重要です。



全体的にゆっくりで自己責任なカナダのサービス


カナダでは、公共機関や民間サービスの対応が全体的にゆっくりで、いわゆる「おもてなし精神」はあまり期待できません。たとえば、ビザ申請や健康保険の登録、銀行口座の開設なども、一つの手続きに数週間〜1か月近くかかることが珍しくなく、メールの返信も3〜5営業日後ということはよくあります。


また、書類の紛失や入力ミスがあっても担当者から謝罪がない、窓口対応が無愛想といったこともあり日本のような丁寧で迅速な対応を前提にしているとストレスを感じる場面が多いです。


さらに、カナダでは「自己責任」が基本です。水道や電気の開通ミスがあっても自ら問い合わせて交渉する必要があり、「察してもらえる」文化はほとんどありません。このような社会に適応するには、記録を残す・控えを取る・問い合わせ内容を明確に伝えるといった自己管理能力やトラブル対応のスキルが求められます。



英語のアクセントや訛りが強く聞き取れない


カナダでは英語とフランス語が公用語ですが、地域によって話される英語のアクセントが大きく異なりますケベック州ではフランス語なまりの強い英語が特徴です。


また、トロントやバンクーバーのような大都市では、移民が多いためインド系、フィリピン系、中東系など多様なアクセントの英語が飛び交い、ネイティブ同士でも聞き返すことがあります。さらに、現地では略語やローカルスラングも多く使われるため、語彙力だけでなく「聞き慣れること」が重要になります。


こうした環境に対応するためには、ニュース番組(CBCなど)やカナダ人のYouTubeチャンネルを日常的に視聴する、移住前にリスニング中心の英語学習に力を入れるなど、事前の準備が効果的です。



カナダの永住権の取得が厳しい


カナダは移民受け入れに積極的な国ですが、永住権の取得は年々厳しくなってきています。移住者の増加や政策の変更により、ポイント制のハードルが上がり、学歴・職歴・語学力などの条件を満たす必要があります。


特に、配偶者や子どもと一緒に移住を希望する場合、スポンサーシップの申請や審査手続きにも時間と手間がかかります。一度の申請で認可が下りないケースもあり、複数回にわたる準備が必要になることも。


確実に永住権を取得するためには、早い段階で自分に合った移民カテゴリー(技術移民・州指名・雇用主スポンサーなど)を見極めることが重要です。特に家族での移住を検討している場合は、カナダ移住や永住権取得に精通したエージェントLa Quartaのような専門機関のサポートを活用しながら、長期的な視点で戦略を立てることが成功への近道となります。



カナダに移住して後悔しないための3つのポイント


ここまで紹介してきたようにカナダ移住には多くのメリットがありますが、現実とのギャップや制度の違いによって後悔する人も少なくありません。


ここでは、後悔しないために移住前に意識しておくべき3つの重要なポイントを紹介します。しっかりと事前準備を行い、あなたに合った移住プランを練ることで、理想の移住生活が実現しやすくなります。



移住目的と優先順位を明確にする


カナダに移住する理由は人それぞれですが、移住後に「何を重視するか」を明確にしておくことが最も重要です。たとえば、子どもの教育を最優先するのか、仕事の環境か、それとも自然環境での生活かによって選ぶ都市やビザの種類も変わってきます。


目的があいまいなまま移住してしまうと想定外の出来事に対処できず、「こんなはずじゃなかった」と感じやすくなります。自分と家族の希望や不安を整理し優先順位をつけて移住プランを設計することで、選択肢が明確になりブレずに行動できるようになります。



自分に合った移住ルートや都市を検討する


カナダは広大な国土を持ち、地域によって気候、生活費、文化が大きく異なります。都市の選び方を間違えると、期待していた暮らしが実現できない可能性もあるため、自分の目的や性格に合った場所を選ぶことが重要です。


移住ルートも、学生ビザ、就労ビザ、投資移民など多岐にわたり、それぞれに必要な条件や手続きが異なります。どの方法が自分に最適かを知るには、早い段階から専門家のアドバイスを受けることが有効です。


カナダの中でも特に人気がある以下の都市は、移住先として多くの人に選ばれています。

都市名

所在地

年間

平均気温

冬の気温

日本からの フライト時間

主な特徴

バンクーバー

西部

約11℃

0〜7℃(温暖)

約9時間(直行便あり)

●自然が豊かでアウトドアも楽しめる

●アジア系が多く日本人も住みやすい

●気候が穏やかで雪が少ない

トロント

東部

約9℃

−5〜−10℃(寒冷)

約13時間(直行便あり)

●金融・ビジネスの中心地 ●教育・医療も整備され利便性が高い ●多国籍な都市環境

モントリオール

東部

約6℃

−10〜−20℃(非常に寒い)

約14〜16時間(経由便)

●芸術・音楽など文化が盛ん ●物価が比較的安い ●フランス語が主流(英語も通じる)

それぞれの都市の特性を理解し、あなたのライフスタイルや目的に合った場所を選ぶことで、後悔のない移住生活が実現しやすくなります。



短期滞在で現地の生活を体験しておく


移住を決断する前に最低でも一度は現地で生活を体験することが大切です。観光とは異なり、短期間でも実際の住居で暮らし、公共交通機関やスーパー、医療機関などを利用することでリアルな生活感が掴めます。


また、気候や人間関係、文化的な違いも体験できるため、あなたがその土地で本当に快適に暮らせるかを確認する大きな手がかりになります。体験滞在中には、できるだけ現地の人との交流を増やし「生活者」の視点で街を観察することが後悔のない移住につながります。



まとめ


カナダ移住は多くの魅力を持つ一方で、現実には物価の高さや医療アクセスの難しさ、気候や言語など日本との違いによる課題も数多く存在します。移住を成功させるためには、メリットだけでなく生活のギャップやデメリットにも目を向け、事前に情報収集と準備をしっかり行うことが必要です。


最も重要なポイントは、自分や家族の価値観に合った移住プランを立てることです。そのためにも、現地生活の短期体験や、専門家のアドバイスを取り入れることが非常に有効です。カナダへの移住を後悔のない選択とするために、信頼できるプロのサポートを受けながら計画を進めていくことをおすすめします。


海外移住に関する不安や具体的な相談がある方は株式会社La Quartaにお問い合わせください。現地の最新情報やビザ申請、永住権取得まであなたの移住をサポートします。あなたの目的・理想に合った移住プランを立て、カナダで充実したセカンドライフを実現する第一歩を踏み出しましょう。




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小林雅之 Masayuki Kobayashi


海外移住コンサルタント、La Quarta代表。20年以上にわたり海外移住支援に携わり、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各国の投資移住制度に精通している。これまで多数のクライアントの移住を成功に導いた実績があり、長年の実務経験に基づいて実践的かつ信頼性の高い情報を提供している。



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