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【最新版】オーストリア移住に必要なビザ|現地の生活や教育について解説

  • lmeysmasa
  • 2 日前
  • 読了時間: 13分


オーストリアは美しい街並みや豊かな文化、高い水準の教育など魅力的な要素が多く、家族での移住先として人気を集めています。しかし、海外移住となるとビザの取得や現地の生活、教育など、不安や疑問も多いのではないでしょうか。


この記事では、オーストリア移住を検討している方が知っておくべき情報をまとめました。ビザの種類と取得条件、現地での住居探しや生活費、教育制度、交通事情など移住に必要な情報を詳しく解説します。オーストリアでの新生活をより具体的にイメージし安心して移住の準備を進めるために、ぜひ最後までお読みください。








オーストリアとはどんな国?


オーストリアは中央ヨーロッパに位置し、美しいアルプスの山々や歴史的な建造物、音楽の都ウィーンなど、魅力的な観光地として知られています。また、治安の良さや教育水準の高さから移住先としても人気を集めています。


ここではオーストリアの地理、気候、言語、日本からのアクセスや時差など、基本的な情報をご紹介します。それでは見ていきましょう。



地理

sharafmaksumov - stock.adobe.com
sharafmaksumov - stock.adobe.com

オーストリアはヨーロッパのほぼ中央に位置し、ドイツ、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、イタリア、スイス、リヒテンシュタインの8か国と国境を接しています。


国土面積は約8.4万平方キロメートルで日本の北海道とほぼ同じ広さです。国土の約60%がアルプス山脈に覆われており、冬はスキーリゾート、夏はハイキングや湖でのレジャーが楽しめる自然豊かな国です。首都ウィーンはオーストリアの東部にあり、ドナウ川沿いに広がる美しい都市です。


都市部は整備された公共交通機関が充実しており、生活インフラが整っています。一方、田舎ではのどかな風景が広がりオーストリアならではの穏やかな暮らしが楽しめます。



日本からのアクセスや時差


オーストリアへのアクセスは比較的良好で、日本からの直行便も運航されています。ウィーン国際空港へは成田空港や関西国際空港から直行便があり、所要時間は約12時間です。経由便を利用する場合は、ドバイ、フランクフルト、イスタンブールなどを経由するルートが一般的で、フライト時間は合計で約15〜18時間ほどかかります。


オーストリアの標準時は中央ヨーロッパ時間(CET)で、日本との時差は8時間(サマータイム期間は7時間)です。夏の間(3月末から10月末)はサマータイムが導入されるため、日本との時差が1時間短縮されます。移住後は、日本との連絡や仕事のスケジュール調整に注意が必要です。



気候


オーストリアの気候は、地域によって異なりますが、大きく分けて「アルプス地域」「大陸性気候地域」「温暖湿潤気候地域」の3つのエリアに分類されます。

  • 西部・南部(アルプス地域):冬は厳しい寒さと多くの降雪が特徴で、スキーリゾートが盛んです。夏は涼しく、ハイキングに適した気候です。


  • 東部・ウィーン周辺(大陸性気候地域):夏は暑く乾燥し、冬は寒くなります。年間を通じて降水量は少なめで寒暖差が大きいのが特徴です。


  • 北部・中部(温暖湿潤気候地域):比較的温暖で、四季の変化がはっきりしています。日本と似た気候のため移住後の気候の変化に適応しやすいでしょう。

冬は厳しい寒さになる地域も多いため、防寒対策をしっかりと行うことが重要です。特に、ウィーンでは冬季の気温が氷点下になる日も多いため、暖房設備が整った住居を選ぶことをおすすめします。



言語


オーストリアの公用語は ドイツ語 ですが、実際には地域によって異なる方言が話されています。特に、ウィーンではウィーン方言(Wienerisch)が使われることが多く、標準ドイツ語とは若干異なる表現があるため、慣れるまで時間がかかることもあります。


一方で、英語が通じる場所も多く、特に都市部では英語を話せる人が多いため移住直後でも日常生活に大きな支障はないでしょう。ただし、公的手続きや契約書類などはドイツ語で記載されているため、移住を考えるなら 基本的なドイツ語 を学んでおくことをおすすめします。


ウィーンや観光地では飲食店やホテルなどで英語対応が可能なところも多いですが、地方に行くと英語が通じにくくなることもあります。オーストリアでの生活をスムーズに進めるためにも、ドイツ語の基礎を身につけておくと安心です。



オーストリア移住のメリット


家族での海外移住を考えるとき、安全な生活環境や文化的な魅力、子どもにとって良い教育環境があるかどうかは重要なポイントです。では、オーストリアの治安は良いのか?歴史ある街並みの中でどのような生活が待っているのでしょうか?


ここでは、実際に移住を考えるうえで気になるポイントを詳しく解説します。オーストリアの魅力を知ることで移住生活のイメージがより具体的になるはずです。



治安の良さ


オーストリアは、ヨーロッパの中でも特に治安が良い国として知られています。​オーストリアの首都ウィーンは、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」において、2024年に3度目の首位を獲得しています。


また、オーストリアは世界平和度指数(Global Peace Index)においても高い評価を受けており、2024年版では第3位にランクインしています。


オーストリアは安全で暮らしやすい環境が整っていることがわかります。特にウィーンでは、公共交通機関や市街地の治安も良好で家族連れでも安心して生活できる点が魅力です。夜間の外出も比較的安全とされており、ヨーロッパの他の大都市に比べても犯罪発生率が低い傾向にあります。


ただし、観光地や混雑するエリアではスリや置き引きが発生することがあるため、注意は必要です。特に、駅や空港、マーケットなどの人が集まる場所では、荷物の管理を徹底することが大切です。



美しい街並みと豊かな文化​


オーストリアは歴史と文化が息づく美しい街並みが魅力です。特に首都ウィーンは「音楽の都」として名高く、ハプスブルク帝国時代(19世紀ごろ)の壮麗な建築が残り、まるで歴史の中に暮らしているような感覚を味わえます。街の至る所に歴史的な建造物や美術館、音楽ホールがあり、世界的に有名なオペラやコンサートも日常的に楽しめる環境が整っています。


また、オーストリアの地方都市もそれぞれ異なる魅力を持っています。ザルツブルクは、モーツァルトの生誕地として知られ、美しいアルプスの景観と調和した街並みが特徴です。インスブルックでは冬になると雪に覆われた山々が街を囲み、スキーリゾートとしても人気があります。


このような文化的・自然的な魅力が詰まった環境は、移住後の生活をより豊かにしてくれるでしょう。オーストリアでの日常は、美しい景色や芸術に囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごせるものになるはずです。



高い水準を誇る教育


オーストリアは、教育水準の高さでも評価されています。義務教育は9年間で、無償の公立学校と多様な私立学校があります。また、ウィーンをはじめとする都市部には、インターナショナルスクールも複数あり、海外からの移住者にとって良い学習環境が整っています。


また、音楽教育にも力を入れており、ウィーンは「音楽の都」として有名です。ウィーンには、有名なウィーン国立音楽大学やウィーン少年合唱団があり、音楽教育に関心のある家庭にとってオーストリアは非常に魅力的な環境と言えるでしょう。



オーストリア移住に必要なビザの種類と条件


オーストリアへ移住を考える際、最も重要なステップの一つがビザの取得です。オーストリアに移住する人向けに、就労ビザやゴールデンビザなどの種類のビザがあります。


ここでは、それぞれのビザの取得条件や必要書類、申請方法などを詳しく解説します。まずはどのビザがあなたの状況に適しているのか確認してみましょう。



就労ビザ(Red-White-Red Card )


オーストリアで働きながら生活をしたい場合、「Red-White-Red Card(レッド・ホワイト・レッドカード)」の取得が必要です。このビザは、特定のスキルを持つ外国人労働者がオーストリアで長期的に就労することを目的としており、申請者の職業経験や学歴、言語能力などが審査基準となります。


Red-White-Red Card の特徴


このビザは、一定の条件を満たすことで最長2年間の滞在が許可される就労ビザであり、その後「Red-White-Red Plus Card」に切り替えることで、より自由な就労が可能になります。さらに、Red-White-Red Plus Card を5年間継続して保持すると、オーストリアの永住権(Daueraufenthalt – EU) を申請できるようになります。


申請対象者

  • 高度な資格を持つ専門職

科学者やエンジニア、医療従事者など、特定の分野で高い専門性を持つ人が対象です。ポイント制評価で一定のスコアを満たす必要があります。


  • 技能労働者

オーストリア政府が指定する人手不足の職種に該当する場合、比較的取得しやすいビザです。例えば、医療従事者、ITエンジニア、技術者などが該当することが多く、労働契約があれば申請しやすいのが特徴です。

その他に、起業家もこのビザに申請することができ、一定額の投資や雇用創出の計画の提出が必要です。


申請条件

  • 雇用契約:オーストリアの企業から正式な雇用契約を取得していること

  • 最低収入基準のクリア:一定の収入を保証できること(職種によって異なる)

  • ポイント制の評価:年齢、学歴、職業経験、ドイツ語または英語のスキルなどの評価ポイントが規定の基準を満たしていること

  • 健康保険への加入:オーストリアの医療保険に加入していること



ゴールデンビザ(Austria Private Residence Program)


就労を目的とせず、オーストリアでの居住を希望する方に適しているのが「Austria Private Residence Program(オーストリア・プライベート・レジデンス・プログラム)」です。このビザは、経済的に自立している方を対象としたもので、特に高所得者や投資家に向けた特別な滞在許可となります。


ゴールデンビザの特徴

  • 就労は不可

  • 一定の資産があり、オーストリアでの生活費を自己負担できることが必須

  • 限定枠があり、年間の発給数が決まっている


申請条件

  • 十分な経済力の証明:年間一定額以上の収入や銀行口座の残高証明など、オーストリアでの生活を維持できるだけの資産や安定した収入源を持っていること。

  • オーストリア国内の住居確保:長期滞在に適した住居を契約していること。購入または賃貸契約を結び、証明書の提出が必要

  • ドイツ語の基礎レベル(A1)以上の証明:最低限のドイツ語能力の証明が必要

  • 健康保険の加入:オーストリアの医療保険に加入していること



オーストリアでの移住生活(住居、物価、教育)


オーストリアへ移住する際、ビザの申請が完了した後は、現地での生活準備を本格的に進めることが重要です。オーストリアで安心して快適な暮らしを実現するためには、住居の確保をはじめ、物価や食費の把握、教育制度や交通手段理解など多方面にわたる計画が必要となります。


ここでは、オーストリアでの住居探し、生活費の目安、教育制度、交通事情について詳しく解説し、移住を考える方がスムーズに新生活をスタートできるよ役立つ情報をお届けします。



オーストリアでの住居探し


オーストリアへ移住する際、住まいの確保は重要なステップです。特にウィーンなどの都市部では物件の需要が高く、早めに探し始めることが大切です。住居は主に賃貸と購入に分かれ、移住当初は賃貸を選ぶ人が多い傾向にあります。


物件探しには、不動産情報サイトや不動産エージェントの活用が一般的です。「Willhaben」や「Immobilienscout24」などのサイトでは、多くの賃貸物件が掲載されており希望条件に合うものを見つけやすくなっています。不動産エージェントを利用すると、契約手続きや家賃交渉をスムーズに進められるためドイツ語に不安がある場合にはおすすめです。


契約時には、敷金や仲介手数料、家賃の支払い方法をしっかり確認することが大切です。オーストリアでは、光熱費や管理費が家賃に含まれている場合と、別途支払う必要がある場合があるため契約内容をよく理解しておきましょう。



オーストリアの物価や食費


オーストリアの生活費は、地域によって異なります。ウィーンなどの大都市では物価が高めですが、地方都市では比較的安く生活できます。特に家賃の差が大きく、ウィーンでは1LDKの賃貸が月900〜1,500ユーロ程度、地方都市では500〜1,000ユーロ程度が相場です。


食費については、自炊をすれば比較的コストを抑えられます。スーパーでの買い物では、ディスカウントストアのHofer(Aldi系列)やLidlを利用するとコストを抑えることができます。市場(ナッシュマルクトなど)では、新鮮な食材を安く手に入れることができるため、現地の食文化に馴染みながら出費を抑えられるでしょう。


下記はオーストリアと日本における食品の平均価格を示した表です。

品目

オーストリアの価格

日本の価格

牛乳(1リットル)

約1.10ユーロ(約176円)

約200円

食パン(1斤)

約2.50ユーロ(約400円)

約300円

ジャガイモ(1kg)

約1.50ユーロ(約240円)

約300円

*為替レートは1ユーロ=160円で計算しています。


外食はやや高めで、カフェやレストランでの食事は1食15〜20ユーロ程度が一般的です。4人家族の場合の1カ月あたりの食費は、自炊中心の生活で約600~800ユーロあたりで生活をすることができるでしょう。



オーストリアの教育制度


オーストリアの教育制度は、公立と私立に分かれており、義務教育期間は6歳から15歳までです。初等教育(Volksschule)は4年間、中等教育(MittelschuleまたはGymnasium)は4〜8年間続きます。公立校は基本的に授業料が無料ですが、教材費や給食費などは別途負担が必要です。


インターナショナルスクールを希望する場合、年間の学費が10,000〜20,000ユーロ程度かかることがあります。オーストリアの大学は比較的学費が安く、EU圏外の学生でも年間1,500ユーロ前後で学ぶことが可能です。


特にオーストリアは音楽教育が充実していることで知られています。ウィーン国立音楽大学やモーツァルテウム音楽大学など、世界的に有名な音楽教育機関があり、子どもの音楽教育にも力を入れることができます。地域の音楽学校(Musikschule)では、リーズナブルな価格で楽器のレッスンを受けることができ、文化活動が盛んな環境の中で音楽に親しむことができます。



オーストリアの交通事情


オーストリアの公共交通機関は発達しており、特にウィーンでは地下鉄(U-Bahn)、トラム(Straßenbahn)、バスが市内を網羅しています。市内移動には公共交通機関を利用するのが便利で、月額定期券(51ユーロ)を活用すると費用を抑えることができます。


国内外の移動には、鉄道(ÖBB)や長距離バスを利用するのが一般的です。オーストリア国内はもちろん、ドイツやチェコなどの周辺国へのアクセスも良好で、週末の小旅行も楽しめます。また、都市部では自転車や電動スクーターのシェアサービスが普及しており、環境に配慮した移動手段を選ぶことも可能です。


ウィーンでは車を持たずに生活する人が多く、公共交通機関だけで十分に移動できます。一方で、地方都市では自家用車が必要になる場合もあるため、移住するエリアによって交通手段を考えることが大切です。



まとめ


この記事ではオーストリア移住に必要なビザの種類、現地の生活や教育について解説しました。オーストリアは治安が良く、教育水準も高いことから家族での移住に人気です。しかし、ビザの取得や住居探し、生活費など様々な準備が必要です。


この記事で最も重要なポイントは、オーストリア移住には事前の情報収集と準備が不可欠ということです。ビザの種類や条件、現地の生活情報をしっかりと把握しておくことで、スムーズな移住が実現できます。


株式会社La Quartaではビザ取得のサポートや移住に関する最新情報を提供しています。

オーストリア移住に関する不安や疑問をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。しっかりと準備を進めることで、家族全員が安心して新たな生活をスタートでき、オーストリアでの暮らしをより充実したものにすることができるでしょう。





 
 
 

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