家族でスペインへの移住は、ワクワクする新生活の始まりですが、スペイン移住にはどれくらいの費用がかかるのか、多くの家庭が疑問に思う点です。
この記事では、スペインへの移住費用の解説に加え、生活費、教育費等の費用を日本と比較しながら分かりやすく解説します。
移住前に知っておいた方が良い情報や実際にかかる費用を理解することで、具体的に移住後の計画を立てられるでしょう。ぜひあなたの移住計画の参考にしてください。
注意: 2024年4月時点でスペイン政府が現行のゴールデンビザ(投資ビザ)の廃止を発表しました。 今後もスペイン移住への厳しい条件面の変更の恐れが懸念され、また追随して他のヨーロッパ諸国も条件面の変更の可能性があります。情勢が不安定な昨今、移住に関する内容もめまぐるしく変化しています。 資産防衛、子供の教育、海外生活の選択肢において、スペインのゴールデンビザ取得を検討されている方は一度弊社にお問合せ下さい。 |
スペインの基本情報
スペインは、ヨーロッパ南西部に位置し、深い歴史と豊かな文化、温暖な気候に恵まれた国です。
スペインには、バルセロナ、マドリード、バレンシア、セビリアなどの主要都市があり、それぞれ異なる魅力があります。スペインの基本として各都市の特徴と、スペインと日本の物価の違いを解説します。
スペインの主要都市と地図
スペインの主要都市は、それぞれが独自の文化と歴史を持ち、移住先としてはどれも魅力的な選択肢です。特に移住先として人気なのが、バルセロナ、マドリード(マドリッド)、バレンシア、セビリアです。
それぞれの都市の特徴を紹介していきます。
バルセロナ
・スペイン北東部のカタルーニャ州に位置・芸術と建築の都市。サグラダ・ファミリアなどガウディの作品が多数・ファミリーフレンドリーなビーチがある・生活費はスペイン内で高めだが、教育機関が多い
マドリード(マドリッド)
・スペインの首都であり、国の中央に位置・政治、経済、文化の中心。プラド美術館など有名な美術館がある・公園や教育機関が多い・生活費はバルセロナに次いで高いが、高品質な生活サービスが利用可能
バレンシア
・スペイン東部、地中海沿岸に位置する第三の都市・温暖な気候で年間を通じて屋外活動が楽しめる・生活費はマドリードやバルセロナよりも比較的安い
セビリア
・アンダルシア地方の首都で、南スペインに位置・迷路のような旧市街や美しいアルカサル(王宮)がある
・夏は非常に暑い
・生活費は他の大都市に比べてやや低めで、伝統的なスペイン文化を満喫できる
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日本と比較したスペインの物価
海外へ移住を考える際、その国の物価は重要な検討事項です。スペインはヨーロッパ連合(EU)の加盟国で、公式通貨としてユーロ(€)を採用しています。
一般的に、スペインの物価は日本と比較して低い傾向にあります。特に、食品や外食、日用品の費用は、日本よりもリーズナブルな価格であることが多いです。また生活必需品や公共交通の利用料金も比較的低価格です。
しかし、地域によっては住宅費が高くなる場合があります。例えば、バルセロナやマド
リードのような大都市では、住宅費がスペイン国内の他の地域よりも高めです。そのため移住の際には、住む地域選びに応じて物価、生活費が変わってくるため気を付ける必要があります。
しかし総合的に見ると、日本と比較してスペインでの生活は多くの面でコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
スペインでの生活費
スペインの物価は日本と比較して低い傾向にありますが、よりスペインでの移住生活がイメージしやすくなるように、具体的な事例を交えながら、スペインでの住宅費、食費、水道光熱費、交通費に分けて詳しく解説します。
住宅費・家賃
スペインでの住宅費は地域によって大きな差がありますが、バルセロナやマドリードのような主要都市では家賃は高めに設定されています。マドリードの中心部では、家族向けのアパートメントの家賃は月額1,000ユーロ(約133,000円)から1,800ユーロ(約240,000円)の範囲であることが多いです。
東京や大阪などの日本の大都市と比較しても、広い物件をより手頃な価格で借りれると言えるでしょう。マドリードの中心部での一ヶ月の家賃は、東京の同等の立地条件に比べて約30%低いです。
食費(スーパーマーケットや外食)
日本に比べ、スペインではスーパーマーケット食品の価格が一般的に低く設定されています。
例えば、牛乳(1リットル)が0.8ユーロ(約130円)、パン(バゲット1本)が1ユーロ(約160円)で購入できます。またスペインはワインやオリーブオイルの生産国であるため、質の良いものを手頃な価格で楽しむことができます。
レストランでは、地域や価格帯はお店によって様々ですが、例えば、カジュアルなレストランでランチは一人当たり10ユーロから15ユーロ程度で楽しめます(1ユーロ=160円とした場合、1,600〜2,400円程度)。中級レストランでのコースディナーは25〜40ユーロ(約4,000円〜6,400円)程度が相場です。
水道光熱費
スペインで家族がアパートに住む場合の電気・水道・ガスの費用は、合計して平均月額2万円程度です。
冬に暖房を多用すると電気代やガス代が増加し、夏場は冷房の使用により電気代が上がるので、エネルギー効率の高い家電製品を使用すると、費用を抑えることができます。
交通費
スペインの都市部では、公共交通網が発達しており、メトロやバスが便利です。メトロやバスの1回券は2ユーロ(約320円)前後で購入でき、10回乗車券でお得に購入することもできます。また移住で長期滞在する場合は、月間パスの利用がおすすめです。
バルセロナやマドリードなどの大都市では、自転車シェアリングサービスや電動スクーターシェアリングサービスも普及しており、短距離の移動に便利です。
スペインでの子供の教育費
スペインでの新生活を始める際、子供がいるご家族にとって、子供の教育費は重要事項です。
スペインでは、公立学校が基本的に無償でありながら、教育の質も高いと評価されています。ここでは、プレスクールから大学までの各教育段階における費用について詳細に解説します。
ぜひスペインでの子供の教育計画に役立ててください。
プレスクールの相場
スペインのプレスクール教育は、3歳から始まります。公立プレスクールは原則無料である一方、私立では月額300ユーロ(約48,000円)から始まり、施設やプログラムによって費用は上がります。
具体例として、多言語教育を取り入れている私立プレスクールでは、月額が400ユーロ(約64,000円)を超えることも珍しくありません。
小学校の相場
公立小学校での教育は無料ですが、制服・教材・給食費などの追加費用として、年間200ユーロ(約32,000円)程度がかかります。私立学校へ進学する場合は、月額約400ユーロ(約64,000円)からの費用がかかります。
学校によって、外国語の集中コースや特別なアートプログラムへ参加する場合は、追加の費用が発生する可能性があります。
中学校の相場
中学教育も公立校では無料で提供されていますが、私立校では費用がかさむ傾向にあります。
特に、国際バカロレア(IB)プログラムなどの国際的な教育コースを提供する中学校では、月額が500ユーロ(約80,000円)を超えることもあります。さらに、特定のスポーツや音楽プログラムへの参加は、一般的に別途費用が必要になります。
高校の相場
スペインの公立高校も無料で、私立高校では教育費が月額約500ユーロ(約80,000円)からとなります。
しかし、難関大学への進学を目指すプレバカロレアプログラムやIB(国際バカロレア)プログラムを提供する高校では、年間数千ユーロの追加費用がかかる場合があります。これらのプログラムは、大学進学にとても役立つので、費用対効果を考慮して選択する価値があります。
大学の相場
公立大学の授業料は、一般的に年間約1,000ユーロ(約160,000円)から3,000ユーロ(約480,000円)で、専攻によって異なります。
私立大学の授業料はこれを上回りますが、成績優秀な学生や経済的に支援が必要な学生向けの奨学金・助成金プログラムを利用することで、費用の負担を軽減することが可能です。
まとめ
家族でスペインへ移住を検討している方々にとって、生活費や子供の教育費を知ることは非常に大切です。本記事では日本と比較して様々な費用を比較しながらわかりやすく解説させていただきました。
日本と比べて、スペインでの生活費は一般に低めですが、大都市では住宅費が高くなりがちなので住宅選びの参考にしてください。
また教育に関しては公立学校が無料で提供される一方で、私立学校では相応の費用が必要になります。子どもの教育プランの計画を立てるためにぜひ参考にしてください。
スペイン移住を成功させるためには、これらの費用を事前にしっかりと計画し、家族全員が快適に暮らせるよう準備することが大切です。
弊社ではビザの申請サポートはもちろん、現地への移住サポートからお子様の学校探しのお手伝いまで幅広く行っています。
スペインへの移住をお考えの方は、ご希望に沿った形でのご提案やサポートが可能ですので、お気軽にご連絡くださいませ。
マルタ移住に関する詳細:https://www.la-quarta.jp/immigration/spain
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