
ニュージーランドへの移住を考えている方にとって、現地での仕事探しは大きな課題の一つではないでしょうか。「英語力はどの程度必要なの?」「自分のスキルで現地の仕事を見つけられる?」といった不安を抱える方も多いことでしょう。
この記事では、ニュージーランドで働くために必要なビザの種類から現地でおすすめの職種、仕事探しの具体的なステップまで詳しく解説します。ニュージーランドでの新生活をスムーズにスタートさせるために役立つ情報をお届けするのでぜひ参考にしてください。
ニュージーランドで仕事を探す前に知りたいこと
ニュージーランドで仕事を探すにあたって、まず知っておきたいのがニュージーランドの労働環境や文化は日本と異なるということです。
ここでは、ニュージーランドの労働環境や文化、平均年収の違いについて解説します。
ニュージーランドの労働環境と文化
ニュージーランドではワークライフバランスを重視する文化が根付いており、仕事とプライベートの両立がしやすい環境が整っています。例えば、勤務時間外に仕事の連絡を取ることは少なく、休暇もしっかりと取るのが一般的です。また、同僚や上司とのコミュニケーションはフランクで意見を言いやすい雰囲気が特徴です。
一方で、ニュージーランドの職場文化は日本とは異なる点も多く、最初は戸惑うかもしれません。例えば、会議や仕事の進行において、明確な指示が少なく自主的に動くことが求められる場面が多いです。そのため移住後に仕事を始める際には、自己管理能力やコミュニケーションスキルが重要になります。こうした特徴を理解しておくことでスムーズに現地での労働環境に馴染むことができるでしょう。
ニュージーランドと日本の平均年収の違い
ニュージーランドの平均年収は日本と比較すると高めです。日本の平均年収は約440万円前後であるのに対し、ニュージーランド政府の統計によると平均収入は約7万ニュージーランドドル(約610万円、1NZD=88円時)と言われています。
しかし、年収が高い反面、ニュージーランドでは生活費も高い点に注意が必要です。特に家賃や食品の価格は日本と比較すると高いため、収入だけでなく支出も考慮することが重要です。また、職種や地域によっても収入の差が大きいため、希望する職種や勤務地に応じてどのくらいの年収が期待できるのかを調べておくと良いでしょう。
日本人が働くおススメの職種
ニュージーランドへ移住した際に「どのような仕事が自分に向いているのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。日本人にとって働きやすく、現地で求められるスキルを活かせる職種を知ることで、スムーズに仕事探しを進めることができるでしょう。
ここではニュージーランドで特に日本人におすすめの職種について紹介します。それぞれの業界の特徴や求められる英語力についても解説するのであなたに合った職種を見つけるための参考にしてください。
観光業
ニュージーランドは世界的に有名な観光地で、美しい自然や豊かな文化を求めて多くの観光客が訪れます。そのため、観光業は現地で非常に需要の高い職種の一つです。職種としては、ツアーガイドや旅行会社のスタッフ、宿泊施設の運営など、さまざまな分野で活躍できます。
日本語対応が求められるポジションでは、英語力がビジネスレベルでなくても働ける場合があります。ただし、接客や案内業務では基本的な英語コミュニケーション能力が求められることが多いため日常会話レベルのスキルを身につけておくと安心です。
ホスピタリティ業界
ホテルやレストランなど、ホスピタリティ業界も日本人に人気の職種です。日本食レストランはもちろん、日本人観光客が訪れるエリアや日系企業が運営する施設では、日本語対応ができるスタッフが重宝されます。この分野では接客業務の経験があると強みになります。
貿易・物流関連
ニュージーランドは農産物やワインの輸出で知られる国です。日本との貿易も盛んであり、輸出入に関わる仕事は日本人にとって働きやすい環境が整っています。例えば、貿易事務や物流管理などの職種が挙げられます。
貿易・物流関連の仕事では、英語でのビジネスコミュニケーションが必要となる場合が多いため、中級以上の英語力が求められることが一般的です。また、関連する資格や経験があればよりスムーズに仕事を見つけられるでしょう。
日本語教師
日本語教育への関心が高まるニュージーランドでは日本語教師の需要が増えています。特に、学校や語学学校以外に個人レッスンも人気があります。
この職種は、日本語教育に関する資格や経験があると優遇されますが未経験者でも採用される場合があります。英語で授業を進める場面もあるため、一定の英語力があると安心です。日本文化を教える機会も多く文化交流に興味のある方にとって魅力的な職種です。
IT・デジタル関連
ニュージーランドでは、IT・デジタル分野の人材不足が深刻化しており、スキルを持つ外国人にとってはチャンスが広がっています。特に、プログラマーやウェブデザイナー、データアナリストなどの職種が求められています。
この分野では、専門的なスキルや経験があれば、高収入を得られるチャンスがあります。また、リモートワークを採用している企業も多く、あなたのライフスタイルに合った働き方を選べるのも魅力です。英語力に関しては、専門的な用語や技術についての理解が必要ですが、日常会話レベルの英語力から始められるケースもあります。
ニュージーランドでの仕事探しの流れ
ニュージーランドでの仕事探しを始めるには計画的な準備が欠かせません。ビザの種類や必要なスキル、求人情報を探せるサイトなどを知っておくことで、スムーズに仕事を見つけることができます。
ここでは、ニュージーランドでスムーズに仕事が見つかるよう仕事探しのステップを紹介します。
①ビザの確認と取得
ニュージーランドで働くにはビザが必要です。主に「就労ビザ」「ワーキングホリデービザ」「インターンシップビザ」の3種類があります。それぞれ条件や目的が異なるため、あなたの状況に合ったビザを選ぶことが重要です。
ビザの種類 | 概要 | 主な条件 | 対象者 |
就労ビザ | 長期的にニュージーランドでフルタイムで働くことを目的としたビザ。雇用先のスポンサーが必要な場合が多い。 | - 雇用先からの正式なオファー - 特定スキルが求められる場合あり - 年齢制限なし | 長期的に安定した仕事を希望する方 |
ワーキングホリデービザ | 観光と仕事を両立できる短期滞在型のビザ。アルバイト感覚で働きながら現地の生活を体験できる。 | - 年齢制限(18~30歳) - 最大12か月間の滞在 - 資金証明が必要(滞在中の生活費) | 30歳以下 |
インターンシップビザ | ニュージーランドでの職業経験を積むためのビザ。キャリア形成や特定の分野での経験を目的とする。 | - 参加するインターンシッププログラムへの登録 - 学生または新卒者 - 滞在期間はプログラムにより異なる | 職業経験を積みたい学生・新卒者 |
ビザ申請には、オンラインでの手続きや必要書類の提出が必要です。詳細についてはこちらの記事も参考にしてください。
②自分のスキルと英語力を把握
ニュージーランドで仕事を探す際、自分のスキルや英語力を客観的に把握しておくことが重要です。特に、職場で使う英語力は仕事の種類によって求められるレベルが異なります。観光業やホスピタリティ業界では、日常会話レベルの英語力で十分な場合もありますが、ITや貿易関連の仕事では専門用語を含む高い英語力が求められることがあります。
また、自分のスキルを明確にすることで、どのような職種に応募すべきかの方向性が定まります。例えば、過去の職務経験や資格をリストアップし、それが現地でどのように活かせるかを考えることが役立ちます。
③求人サイトで仕事探し
ニュージーランドで仕事を探す際には、現地の求人サイトを活用するのが効果的です。有名な求人サイトとしては「Seek」や「Trade Me Jobs」などがあり、多くの企業がこれらを通じて人材を募集しています。また、LinkedInを活用することで、ネットワーキングや直接企業にアプローチする機会を増やすこともできます。
求人情報を探す際は、職種や勤務地だけでなく、求められる条件や福利厚生も確認しましょう。また、自分の条件に合った仕事が見つからない場合は、エージェントを利用するのも一つの方法です。
④履歴書とカバーレターを準備
ニュージーランドでの履歴書(CV)とカバーレターの形式は、日本のものと大きく異なります。履歴書は簡潔に、自分のスキルや経験をアピールできる内容にすることがポイントです。履歴書では写真や年齢、性別を記載しないのが一般的です。
また、カバーレターでは、自分がその仕事に適している理由や、採用後にどのような貢献ができるかをアピールします。特に、実績やスキルを具体的に示し企業が求める人物像にマッチしていることを伝えるのがポイントです。
⑤ネットワーキングを活用
ニュージーランドでは、ネットワーキングを通じて仕事を見つけるケースも多くあります。地域のイベントやセミナー、業界ごとの集まりに参加することで、雇用主や業界関係者と直接つながることが可能です。また、LinkedInを使ってプロフェッショナルなネットワークを広げることも効果的です。
ネットワーキングでは、自分のスキルや経験を簡潔に伝える準備をしておくと良いでしょう。名刺やポートフォリオがあると、より印象的な自己紹介ができます。
⑥面接準備
仕事の応募が成功したら次は面接の準備を行います。ニュージーランドの面接では、リラックスした雰囲気の中で進むことが多いですが、自分のスキルや経験について具体的に説明する能力が求められます。
特に、過去の実績や課題解決の経験を事例として説明することで、雇用主に自分の適性をアピールできます。また、面接前に企業のウェブサイトや募集要項を詳しく確認し、質問を準備しておくことも重要です。
⑦仕事開始までにIRD番号と銀行口座開設
ニュージーランドで働くには、IRD番号(税務番号)と現地の銀行口座が必要です。IRD番号はニュージーランド国内で税金を正確に計算するために使用されるもので、オンラインで簡単に申請できます。
また、給与振り込みのために銀行口座を開設する必要があります。銀行口座を開設する際はパスポートやビザなどの身分証明書を持参してください。これらの手続きは仕事を開始する前に済ませておくことでスムーズに働き始めることができます。
まとめ
ニュージーランドで仕事を探すにあたって、ビザの申請から英語での就職活動、日本とは異なる応募書類の作成など不安に感じる方も多いでしょう。しかし、この記事で紹介したように、しっかりと事前準備と情報収集を行うことでスムーズに仕事探しを進めることができます。この記事で紹介した情報を参考に、あなたのキャリアプラン実現に向けて一歩を踏み出してください。
もし、ニュージーランドでの仕事探しについて、より詳しい情報が必要な場合はぜひ株式会社La Quartaにお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、あなたの疑問にお答えし、理想のニュージーランド移住が実現できるようサポートします。新しい挑戦に向けて今から踏み出しましょう。
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