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イギリスへの移住方法|ビザの種類や生活費・医療・教育環境を解説

  • lmeysmasa
  • 7月31日
  • 読了時間: 14分
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国際性や教育水準の高さから、イギリスへの移住に関心を持つ日本人は少なくありません。ただ実際に暮らし始めるには、ビザの取得や生活費の目安、医療制度、教育環境など、あらかじめ理解しておきたいことが多くあります。


この記事では、イギリスの基本情報をはじめ主なビザの種類や移住生活のメリット・デメリット、移住に向けた準備のステップまでをわかりやすく解説します。読み終えるころにはイギリスでの暮らしがよりリアルに想像でき、次に踏み出すための具体的なヒントが見えてくるはずです。





イギリス移住前に知りたい基礎知識


イギリス移住を検討する際には、まずその国の基本的な特徴や、日本人移住者の動向を把握しておくことが大切です。


ここでは、イギリスという国の魅力や社会の現状を紹介するとともに、日本人がどのような目的で移住しているのか、どの地域に多く暮らしているのかなど、実際の移住傾向についても詳しく解説していきます。



イギリスはどんな国?


イギリスは長い歴史と多様な文化を持つ国として知られています。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの構成国からなり、それぞれが独自の伝統と法制度を持っています。首都ロンドンは世界の金融・文化の中心地であり、多くの国際企業や文化施設が集中しています。


またイギリス英語の発祥地として、語学を学びたい人や国際的な環境でキャリアを築きたい人にも人気があります。宗教や民族も多様で、移民を受け入れる体制がある程度整っていることも特徴です。



イギリス移住の現状


イギリスへの移住は、EU離脱後にビザ制度が厳格化された現在でも、依然として一定の関心を集めています。特に日本人の中には、教育水準の高さやNHS(国民保健サービス)などの医療制度を魅力に感じ、家族での移住を検討するケースも見られます。


近年では、高度人材向けの「スキルドワーカービザ(Skilled Worker visa)」や「グローバルタレントビザ(Global Talent visa)」など、スキルや専門知識を持つ人材を対象とした制度も整備されており、IT・金融・研究開発といった分野での就業機会が広がっています。


ただし、これらのビザ申請には職種や年収の条件、スポンサー企業の確保などが求められ、手続きも複雑です。移住のハードルは決して低くありませんが、それでも「キャリアの飛躍」や「子どもの教育環境の充実」といった明確な目的を持つ人にとっては、大きな価値を見出せる選択肢となっています。



イギリス移住のメリット


イギリスへの移住には多くの魅力と可能性があります。国際的な環境で成長できる点、質の高い医療や教育が受けられる点など、移住者にとって有益な要素が揃っています。


ここでは、イギリス移住によって得られる具体的なメリットを5つの観点から紹介します。



多様性に富んだ社会と国際性


イギリスは、人種・宗教・価値観の多様性が共存する社会です。特にロンドンなどの大都市では、世界中から集まった人々が暮らしており、異文化への理解が深いです。


また、国際的なネットワークやビジネスチャンスが豊富にあるため、グローバルな視野でキャリアを築きたい人にとって理想的な環境です。日本では得られない経験や人脈が、イギリスでは自然と広がる可能性があります。



豊かな歴史と文化に触れられる生活


イギリスは世界遺産や美術館、歴史的建造物が数多く存在する国です。日常生活の中で、中世の街並みや文学・音楽などの豊かな文化に触れることができます。


特にロンドンの大英博物館やオックスフォードの古書店街など、文化的な資産が日常の延長にある点は大きな魅力です。文化的教養を深めたい方や芸術に興味がある方には、理想的な生活環境といえます。



世界的に評価される教育制度


イギリスの教育制度は小学校から大学院まで国際的に高い評価を受けています。ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などの名門校をはじめ、教育の質と多様性において世界でもトップクラスです。


また、IB(国際バカロレア)などの国際カリキュラムを導入する学校も多く、海外からの移住者の子どもにとっても学びやすい環境が整っています。将来的に海外大学進学を考えている家庭にとって、非常に有利な教育基盤です。



NHSによる公的医療制度の安心感


イギリスにはNHS(国民保健サービス)という公的医療制度があり、居住者であれば基本的な医療を無料で受けることができます。これは、医療費が高騰しがちな他国と比べて非常に大きなメリットです。


緊急医療から定期検診まで幅広い医療サービスがカバーされており、子育て世帯や高齢者にも安心の体制が整っています。なお診療までの待ち時間を短縮したい場合や、特定の医師を希望する場合には、有料の私立病院や診療所を利用することも可能です。



グローバルな仕事とキャリアの可能性


イギリスには多国籍企業や国際機関が多数存在しており仕事も豊富です。特に金融、IT、バイオ、教育、クリエイティブ産業においては専門性の高い人材が求められる傾向があります。


またイギリス国内だけでなく、EUとの取引や国際的なプロジェクトに関わるチャンスもあります。英語環境での仕事経験は、今後のキャリアにおいて大きな財産となるでしょう。



イギリス移住の注意点


イギリス移住には多くの魅力がある一方で、現地特有の課題やストレス要因にも注意が必要です。文化や気候の違い、生活費の高さなど、あらかじめ理解しておくことで移住後のギャップを減らすことができます。


ここでは、移住に伴う代表的な注意点について具体的に説明します。



物価や生活費の高さ


イギリス、とくにロンドンは世界でも有数の物価の高い都市として知られています。家賃は日本の都市部よりも高額で、光熱費や食費も割高な傾向があります。


例えば、ファミリー向けのフラットでは月額家賃が20万円を超えることも一般的で、中心地に近づくほどその負担は大きくなります。さらに外食や交通費も高めに設定されており、毎月の生活費の計画が非常に重要です。


【ロンドンの主な生活費の目安(月額・1家族想定)】

項目

内容例

費用の目安(GBP)

円換算(約)

家賃

2LDKのフラット(Zone 2〜3)

£1,500〜2,500

約28万〜48万円

光熱費

電気・ガス・水道

£200〜300

約4万〜6万円

食費

スーパーでの自炊中心(大人2人+子1人)

£400〜600

約8万〜11万円

外食費

レストラン利用 週1〜2回

£150〜250

約3万〜5万円

交通費

オイスターカード(Zone 1–3 月間定期)

£150〜200

約3万〜4万円

通信費

インターネット+スマホ2台

£80〜100

約1.5万〜2万円

保育・教育費

私立幼稚園やインター校の授業料

£800〜1,500以上

約15万〜28万円以上


※ロンドンの生活費は住むエリアや教育の選択肢によって大きく変わり、為替や物価の影響も受けやすいため、ここで紹介する金額はあくまで目安としてご覧ください。



気候と日照時間のストレス


イギリスの気候は、日本と比べて曇りや雨の日が多く日照時間が短いのが特徴です。とくに冬季は日照時間が4〜5時間程度になる地域もあり、季節性うつ(SAD)に悩まされる人もいます。


そのため、メンタルヘルスのケアとしてビタミンDの摂取やライトセラピーなどの対策を講じている移住者も多くいます。気候による気分の変動に敏感な方は、生活リズムの工夫が必要になるでしょう。



文化・価値観・人間関係の違い


イギリスでは、個人主義やプライバシーの重視が文化の根底にあります。例えば、隣人との距離感が比較的遠く、引っ越しのあいさつ回りをしないことも一般的です。初対面ではフレンドリーに接してくれる反面、深い人間関係を築くには時間がかかることが多いでしょう。


また、イギリスでは冗談を交えた会話が日常的で、相手の気持ちや意図を言葉の裏から読み取ることが求められる場面もあります。はっきりとした表現を避ける傾向があるため、その意図をくみ取れないと誤解が生じることもあります。



治安に注意が必要な地域も


イギリスは全体的に安全な国とされていますが、一部のエリアでは治安に不安が残る地域もあります。特に大都市では、夜間の一人歩きや荷物の管理に注意が必要です。


また、スリや置き引きなどの軽犯罪は観光地や交通機関で発生しやすいため、日常的に防犯意識を持つことが大切です。地域選びや物件探しの段階から、治安情報をチェックする習慣を持ちましょう。



現地コミュニティに入りづらいことも


イギリスでは、地域のつながりやコミュニティ活動が活発な反面、外部からの参加には一定の壁が存在することもあります。特に英語に不安がある人や、文化的背景の違いを感じやすい人にとって、孤独を感じやすい環境になる可能性も否定できません。


そのため、日本人コミュニティやオンラインフォーラム、地域のボランティア活動などを通じて、自ら積極的に関係を築くことが重要です。情報収集力と行動力が移住後の生活を豊かにするカギとなります。



イギリス移住に必要なビザの種類と条件


イギリスに移住するためには、目的に応じたビザの取得が必要です。就労や留学、起業、家族帯同など、申請するビザの種類によって条件や手続きが大きく異なります。


ここでは主要なビザの種類と、それぞれの取得条件、特徴について詳しく解説します。



就労ビザ(Skilled Worker visa)


Skilled Worker visaはイギリス政府が指定する技能職リストに該当する職種に就くことが条件となる就労ビザです。主なポイントは以下の通りです。


  • イギリスの雇用主からの正式な雇用オファーが必要

  • スポンサーライセンスを持つ企業であること

  • 最低給与基準を満たす必要がある(一般的に年間26,200ポンド以上)


このビザは最長5年間有効で、一定期間の就労後には永住権の申請も可能です。



学生ビザ(Student visa)


Student visaはイギリス政府に認可された教育機関に正規入学することで取得できる学生用ビザです。 取得には以下の要件があります。


  • 学費と生活費を賄える資金証明

  • 英語能力証明(IELTSなど)

  • 学校からのCAS(入学確認書類)


このビザではコースに応じた期間の滞在が認められ、大学生以上であれば一定時間内のアルバイトも可能です。



投資・起業ビザ(Tier 1 Investor/Innovator Founder)


Innovator Founderビザは革新的なビジネスアイデアをもとにイギリスで起業を目指す人向けのビザです。 このビザの主な条件は以下の通りです。


  • 承認された団体(Endorsing Body)からのサポートを受けること

  • 最低でも5万ポンド程度の資本が必要

  • 実行可能な事業計画を提示すること


取得には、資金調達の準備やビジネス内容の妥当性の証明が必要であり、専門家によるサポートが強く推奨されます。



配偶者・パートナービザ


配偶者・パートナービザはイギリス人または永住権を持つパートナーと結婚、あるいは事実婚関係にある場合に申請できるビザです。


必要な条件は以下の通りです。


  • 本物の関係であることの証明(写真・チャット履歴・共同口座など)

  • イギリス側パートナーの収入要件(年収18,600ポンド以上)

  • 英語能力テストの合格


このビザでの滞在中も仕事は可能で、一定期間の滞在後には永住権の申請も視野に入れられます。



イギリスで永住権・市民権を取る方法


多くのビザでは、5年以上の継続滞在と収入・納税実績を持つことで永住権(ILR)の取得が可能になります。永住権取得後、さらに1年経過すれば市民権(British Citizenship)の申請が可能になります。


要件には以下が含まれます。


  • 「Life in the UK Test」(イギリス文化・法律知識テスト)の合格

  • 英語能力証明

  • 犯罪歴がないこと

  • ビザに基づいた合法滞在履歴


永住権取得のメリット

  • ビザの更新手続きが不要になり、滞在や就労に制限がなくなる

  • 一定の条件を満たせば、公的サービスや福祉の利用が可能になる


市民権取得のメリット

  • イギリスの選挙権・被選挙権が得られる

  • イギリスのパスポートを取得できるため、EU諸国へのビザなし渡航などの自由度が大きく向上

  • 就労・移住において、国籍制限のあるポジションや手続きを有利に進められる


永住権と市民権はそれぞれ取得条件や効力が異なるため、ライフプランに応じてどちらを目指すかを検討するとよいでしょう。



イギリス移住のための準備・手続き


イギリスへ移住する際には、ビザの取得だけでなく住居や仕事、教育、生活面など多岐にわたる準備が必要です。移住後の生活をスムーズにスタートさせるためにも、事前の段階から段取りよく手続きを進めることが大切です。


ここでは移住に向けた実践的な準備の流れを紹介します。



移住の目的とビザの種類を明確にする


まず大切なのは、なぜイギリスに移住したいのかという目的を明確にすることです。仕事、教育、結婚、投資など目的によって取得すべきビザが異なるため、早い段階での明確化が必要です。


目的が定まれば、必要なビザの種類とその条件を調査し自分がその条件を満たしているか確認します。曖昧な目的ではビザ申請書類にも説得力がなくなるため、しっかりとした動機と計画を立てることが重要です。



住む地域と生活環境をリサーチする


イギリスは地域ごとに文化や物価、雇用状況が大きく異なります。そのため、自分のライフスタイルに合った地域を選ぶためのリサーチが欠かせません。


例えば国際色豊かなロンドンや、学術都市のオックスフォード、自然豊かなスコットランド地方など、住環境や教育、交通の便、治安を比較して検討しましょう。また、現地の不動産ポータルやSNSグループを活用することで、最新の住居事情を把握しやすくなります。



仕事や学校の手続きを進める


就労や就学を目的とする場合は、雇用主や学校との契約・入学手続きを早期に進めることがカギです。特に雇用主からのオファーレターや学校の入学許可証(CAS)は、ビザ申請に不可欠な書類です。


さらに、現地での働き方や給与、授業カリキュラムの内容、生活サポートの有無などを確認し、自分の希望に合っているかを判断することも大切です。



必要書類や渡航準備を整える


ビザ申請や入国審査には、多くの書類が必要になります。以下のような準備が求められます。


  • パスポートとその有効期限の確認

  • 英語能力証明(IELTSなど)

  • 資金証明(預金残高や収入証明)

  • ビザ申請書・渡航保険・予約済みの住居情報


また、出発前には国際引っ越し業者とのスケジュール調整、医療保険加入、銀行口座の整理なども必要です。漏れがないよう、チェックリストを活用すると安心です。



現地生活に向けて語学と知識を備える


移住後のスムーズな適応には、事前の英語力の強化が欠かせません。特に会話力やリスニング力は、買い物や通院、行政手続きといった日常生活のあらゆる場面で必要になります。 加えて、イギリスのマナーや文化、交通ルール、税制度などを事前に理解しておくことで、現地でのトラブルや戸惑いを防ぐことができます。


書籍やオンライン講座、現地在住者のブログ、YouTubeなどを活用し、移住前から積極的に情報収集と学習を進めておくことが、安心したスタートへの第一歩となります。



イギリス移住におすすめの都市と特徴


イギリスは都市ごとに文化や暮らしのスタイルが大きく異なります。教育環境を重視する家庭、働きやすさを求める人、落ち着いた環境でのんびり暮らしたい人など、目的に応じて適した地域を選ぶことが重要です。


特におすすめの都市はロンドン、エディンバラ、オックスフォードです。それぞれの特徴とおすすめのポイントを見ながら、あなたの移住目的にあった移住先を選択してください。


主な都市の特徴

都市名

特徴

おすすめポイント

ロンドン

  • 国際都市であり、多様な人種と文化が共存

  • 金融・IT・メディア産業が盛ん

  • 仕事の選択肢が多く教育機関も充実

  • インフラや交通アクセスも優れている

エディンバラ

  • スコットランドの首都で、美しい街並みと歴史的建築が特徴

  • 芸術と文化の街としても有名

  • 落ち着いた環境で教育レベルも高く家族連れに人気

  • 生活費がロンドンよりも抑えられる

オックスフォード

  • 世界的に有名な大学都市

  • 教育・研究機関が充実し、治安も比較的良好

  • 教育環境を重視する家庭に最適

  • 緑豊かで住みやすい中規模都市



まとめ


この記事では、イギリス移住を検討する方に向けてビザの種類や申請条件、生活費や医療制度、文化的な違い、さらにおすすめの都市の特徴まで、幅広い情報を紹介してきました。


イギリスは魅力的な移住先である一方で、物価の高さや文化の違いなど、事前に理解しておくべき課題もあります。移住を成功させるためには、自分の目的に合ったビザを選ぶこと、そして現地での生活に備えた入念な準備とリサーチが欠かせません。


より詳しい情報や、あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスを希望される方は、ぜひお気軽に株式会社La-Quartaまでお問い合わせください。専門のコンサルタントがビザ取得から住居選び、教育・医療環境の整備まで、海外移住をトータルでサポートします。



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