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老後の移住先にタイが人気な理由とは?ビザ・生活費・おすすめエリアを紹介

  • lmeysmasa
  • 10 時間前
  • 読了時間: 14分

老後の海外移住を考える方々にとって、タイは人気の移住先のひとつです。年金でも無理なく暮らせる物価の安さや温暖な気候、そして整った医療体制など、多くの魅力が詰まった国として注目を集めています。特に定年退職を迎えた中高年層にとって、タイでの生活は安心感と充実感のある第二の人生を築く舞台になり得るでしょう。


この記事では、そんなタイ移住の魅力と現地生活の実情、ビザの種類からおすすめの地域まで詳しくご紹介していきます。きっとタイ移住の具体的なイメージが湧き、今後のライフプランに前向きな一歩を踏み出していただけるはずです。





なぜ今タイ移住が老後の選択肢として注目されているのか


定年後の生活を見直す中高年層の間で、タイ移住の人気が年々高まっています。その背景には、年金でも無理なく暮らせる物価の安さや、1年を通じて温暖な気候、医療や交通インフラの充実といったメリットがあります。さらに、日本人にとっても親しみやすい文化や日本語対応の医療機関があるなど、海外生活のハードルが低い点も魅力です。


ここでは、老後の移住先としてなぜタイが選ばれているのかを、5つの視点から詳しく見ていきます。



物価が安く年金でも暮らしやすい


タイは日本に比べて物価が非常に安く、年金のみでも十分な生活が実現できる国です。特に地方都市では、家賃や外食、交通費など多くの生活コストが日本の半分以下になることもあります。一般的な中高年夫婦がバンコク以外の都市で暮らす場合、月額10万円〜15万円程度で生活が可能です。


生活費を抑えながらも、食事や住まいのクオリティを犠牲にせずに済む点が、タイ移住の最大のメリットのひとつです。また、市場で新鮮な野菜や果物を手頃な価格で手に入れられるため、健康的な食生活を送りやすいのも魅力です。



1年中温暖で過ごしやすい気候が魅力

タイは年間を通じて温暖な気候に恵まれており、特に寒さが苦手な中高年層にとっては理想的な環境です。平均気温は30℃前後で、冬の寒さによる体調不良の心配も少なくなります。


ただし、雨季(6月~10月)や暑季(3月~5月)の高温多湿には注意が必要です。エアコンの活用や水分補給を意識することで、健康的に過ごすことができます。暖かい気候はリウマチなどの持病を和らげることもあるため、健康維持の観点からも注目されています。



交通インフラが整っていて移動が便利


タイの都市部、特にバンコクでは交通インフラが発達しており、BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)などの公共交通機関が充実しています。これにより、車を運転しなくても快適に移動できる環境が整っています。


また、地方都市でもタクシーやバイクタクシー、トゥクトゥクなど多様な交通手段があり、日常生活での移動に困ることは少ないです。中高年でも移動しやすい環境が整っていることは、安心して暮らせる大きな要因になります。



医療水準が高く日本語対応の病院もある


タイは医療水準が高く、私立病院では日本と同等、もしくはそれ以上の医療サービスを受けることができます。特にバンコクやチェンマイなど大都市には、日本語通訳が常駐している病院も多く、不安なく診察や治療が受けられます。


さらに治療費も日本より安価であることが多く、高水準な医療をコストを抑えて受けることができる点も大きな魅力です。慢性疾患や定期的な通院が必要な方にとっても、安心できる医療体制が整っているのは心強い要素です。



日本食が手に入るスーパーや飲食店が豊富


タイには多くの日本食レストランや日系スーパーが存在し、日本の味が恋しくなっても困ることはありません。バンコクをはじめとする都市部では、本格的な和食を楽しめる店が多数あり、寿司、ラーメン、定食などバリエーションも豊富です。


また、スーパーでは味噌、しょうゆ、納豆、米など日本の調味料や食材が手に入るため、自炊をする方にとっても非常に便利です。慣れ親しんだ食文化を維持できることで、ストレスなく海外生活を送ることができるのです。



老後のタイ移住に必要なビザの種類と条件


タイでの長期滞在を検討する際に最も重要になるのが「ビザの取得」です。老後移住を実現するためには、ライフスタイルや資産状況に応じて適切なビザを選ぶ必要があります。特にリタイアメントビザをはじめとする長期滞在が可能なビザには、それぞれ年齢・収入・資産などの条件が設定されています。


ここでは、タイ移住における代表的なビザの種類とそれぞれの取得要件について詳しく解説していきます。



リタイアメントビザ(Non-Immigrant O-A / O-X)


リタイアメントビザは定年退職後の移住者に最も一般的なビザであり、50歳以上の外国人が申請できます。Non-Immigrant O-Aは1年更新型、O-Xは5年更新型(最大10年)で、どちらも長期滞在を想定したビザです。


リタイアメントビザ(Non-Immigrant O-A / O-X)

項目

リタイアメントビザ(O-A)

リタイアメントビザ(O-X)

対象者

50歳以上でタイに長期滞在したい人

50歳以上でより長期の滞在を希望する人

有効期間

1年(更新可能)

5年(最大10年、更新1回まで)

主な取得条件

・80万バーツ以上の預金

・健康診断書の提出

・無犯罪証明書の提出

・300万バーツ以上の預金

・健康診断書の提出

・無犯罪証明書の提出

経済的に安定した中高年層であれば取得しやすいビザですが、健康保険の条件が年々厳格化しているため、事前の確認が欠かせません。



タイランドエリートビザ(Elite Visa)


タイランドエリートビザは、タイ政府公認の長期滞在優遇プログラムで、外国人富裕層向けに設計されたビザです。リタイアメントビザとは異なり、年齢や資産の証明が不要で、会員プランを購入することで取得可能です。


タイランドエリートビザ(Elite Visa)

項目

内容

対象者

快適な長期滞在を希望する富裕層

有効期間

5〜20年(プランにより異なる)

主な取得条件

・タイランドエリートプログラムへの入会

・60万バーツ以上の会費支払い

特典

・空港送迎サービス

・イミグレ優先レーンの利用

・銀行口座開設サポート

・ビザ更新不要など充実した特典付き


老後を優雅に暮らしたい方や、ビザの手続きや更新に煩わされたくない人に人気の選択肢です。



投資ビザ(Non-Immigrant IB)


タイ国内への一定額の投資を行った場合に取得できるのが投資ビザ(Non-Immigrant IB)です。通常はビジネス目的の長期滞在に適用されるビザですが、不動産投資などを通じて申請する例もあります。


投資ビザ(Non-Immigrant IB)

項目

内容

対象者

タイで一定額以上の投資を行う個人・法人関係者

有効期間

最長1年(更新可能)

主な取得条件

・最低1,000万バーツ前後の投資

・投資対象の証明(登記書類など)

・経済効果の説明書類

・招へい状や事業計画書の提出

このビザは老後移住者にはハードルが高い場合もありますが、資産運用を兼ねて移住を検討している方には選択肢となる可能性があります。



長期居住者ビザ(Long-Term Resident Visa)


近年注目されているのが、2022年から開始された「長期居住者ビザ(LTR)」です。これは高度人材や富裕層を対象にしたビザですが、リタイアメント層向けのカテゴリも設けられています。


長期居住者ビザ(Long-Term Resident Visa)

項目

内容

対象者

富裕層、高スキル人材、外資幹部、年金生活者など

有効期間

最大10年

主な取得条件

・カテゴリごとに収入・資産・職歴などの証明が必要

特筆事項

・税制優遇制度あり

・家族の帯同が可能

・ビザ更新手続きの簡素化など、多くのメリットが用意されている

LTRは最長10年間の滞在が可能で、就労も認められるなど従来のリタイアメントビザよりも柔軟な制度設計がされています。経済的な余裕がある人にとっては魅力的な選択肢です。



老後にかかるタイでの生活費を具体的に解説


タイに移住する際、多くの人が最も気にするのが「実際の生活費がどれくらいかかるのか」という点です。特に年金生活に入った中高年層にとっては、物価や医療費など日常的な支出の見通しを立てておくことが非常に重要です。

ここでは、老後生活における主要な費用項目を「住居費」「生活費」「医療費」に分けて、具体的な金額の目安とともに詳しく解説していきます。



住居費


タイの住居費は日本と比べて非常にリーズナブルです。都市部と地方都市では差がありますが、一般的なワンルームや1LDKのコンドミニアムであれば、以下のような価格帯で借りることができます。

地域

家賃(月額)

備考

バンコク中心部

20,000〜50,000円

新築や高層階は高額

チェンマイ・ホアヒン

10,000〜30,000円

ローカル向けはさらに安価

シラチャ(日系多め)

15,000〜35,000円

日本人向けサービス充実

家具付き物件が一般的で、水道光熱費込みのパッケージ物件も多く、コスト管理がしやすい点も魅力です。購入する場合も、日本よりかなり安価に手に入るケースがあります。



生活費


タイの生活費は、食費や交通費なども含めて総合的に安価です。中高年夫婦が無理なく快適に暮らすための月額の目安は以下のとおりです。

項目

月額(目安)

内容

食費

15,000〜25,000円

外食多めでもこの範囲内に収まる

電気・水道・通信費

5,000〜10,000円

エアコン使用頻度による

交通費

2,000〜5,000円

タクシー・バス利用時

趣味・娯楽

5,000〜15,000円

ゴルフやマッサージなど含む

自炊を中心にすれば、さらに生活費を抑えることも可能です。ローカルマーケットを活用すると新鮮な食材を格安で購入でき、健康的かつ経済的な食生活を実現できます。



医療費


タイでは医療費も日本より割安で高品質です。ただし、公立病院と私立病院で費用に大きな差があるため、どの施設を利用するかで支出が変わってきます。

医療機関

診察費(目安)

備考

公立病院

500〜1,500円

混雑するが安価

私立病院

3,000〜10,000円

サービス・設備ともに高水準

日本語対応あり

5,000〜15,000円

外国人専用カウンターあり

また、高額な治療や入院に備えて海外旅行保険やタイ国内の医療保険に加入しておくことを強くおすすめします。月額1万円前後から加入可能で、万が一の医療費をカバーできます。



老後にタイ移住する前に知っておきたいこと


タイ移住にはさまざまな魅力がありますが、理想的な老後生活を実現するためには、事前に理解しておくべきポイントがいくつか存在します。言語や気候、文化、税制、日本の年金受給など、生活の基盤となるテーマについて把握しておくことで、思わぬトラブルを防ぎ、移住後の不安を大幅に軽減できます。


ここでは、老後にタイで安心して暮らすために、あらかじめ知っておきたい大切な項目を具体的に解説していきます。準備をしっかり整えることで、移住後の生活がより快適で前向きなものになるでしょう。



言語


タイの公用語はタイ語です。英語が通じる場面も増えてはいますが、日常生活ではタイ語が主流です。とくに地方都市では英語も通じにくいため、簡単なタイ語の日常会話を覚えておくと生活の質が向上します。


タイ語は発音が難しいとされていますが、挨拶や数字、買い物などに使う基本表現だけでも覚えておくと、現地の人との交流がスムーズになります。また、バンコクやシラチャなどの日本人が多いエリアでは、日本語を話せる店員や医療関係者も少なくありません。



気候(大気汚染や雨季)


タイの気候は年間を通して温暖ですが、大気汚染や雨季の影響も理解しておく必要があります。特にチェンマイは、毎年2月〜4月頃にPM2.5による大気汚染が深刻化します。呼吸器系に不安がある方は、この時期の滞在を避ける配慮が必要です。


また、6月〜10月は雨季にあたり、スコールが頻繁に発生します。外出時は折りたたみ傘や撥水性のある服装を準備しておくと便利です。暑さ対策とあわせて、気候に応じた生活スタイルを構築することが重要です。



文化と宗教


タイは仏教国であり、文化やマナーが日本とは異なる点が多く存在します。僧侶への敬意の示し方や王室への言及の仕方など、タイでは慎重な行動が求められます。


例えば、公共の場で怒鳴る・大声を出す行為は好まれないため、穏やかな態度を心がけることが円滑な人間関係に繋がります。また、靴を脱ぐ文化や、仏像に触れないといった宗教的なルールもあります。文化的理解が深まることで、現地の生活がより快適になるでしょう。



税金制度


タイでは、年間180日以上の滞在でタイの居住者扱いとなり、所得税の対象となる可能性があります。日本との間には租税条約が結ばれており、年金などの所得が二重課税されない仕組みもありますが、事前に確認しておくことが大切です。


年金収入や投資収益などがある方は、日タイ両国の税務署または専門家に相談して、適切な申告を行うようにしてください。また、日本に住所があるかどうかによっても税務上の取り扱いが変わってくるため、居住の届出も重要です。



日本の年金受給


日本の公的年金は、海外に住んでいても受け取ることが可能です。ただし、年金を受け取り続けるためには、「現況届」などの提出が必要になります。これを忘れると、年金支給が止まってしまうことがあるため注意が必要です。


また、年金の受取方法としては、日本国内の銀行口座に振込んでから海外送金するか、海外銀行口座へ直接送金する方法があります。ただし、送金手数料や為替レートの影響を受けるため、計画的に方法を選ぶことが望ましいです。海外在住者向けの年金アドバイスを受けるのも有効です。



老後生活におすすめのタイの街


タイ国内には、多様な魅力をもつ街が存在しますが、その中でも特に中高年の老後移住に適している都市がいくつかあります。移住先を選ぶ際には、気候や物価、医療機関の充実度、日本人コミュニティの有無などを総合的に検討することが大切です。


ここでは、老後の暮らしを快適に過ごせる代表的な街として「チェンマイ」「シラチャ」「ホアヒン」の3都市をご紹介します。



チェンマイ


タイ北部に位置するチェンマイは、自然豊かでのんびりとした雰囲気が魅力の都市です。物価が安く、治安も良いため、中高年の移住者に人気があります。特に老後に静かに穏やかに過ごしたい人にとって、チェンマイは理想的な環境です。


チェンマイは首都バンコクに比べると、家賃や生活費がさらに抑えられる傾向にあります。また、複数の私立病院があり、外国人向けの医療体制も整備されています。日本人コミュニティも一定数存在しており、情報交換やサポートを受けやすい点も安心材料のひとつです。


ただし、2月〜4月の乾季後半に大気汚染(PM2.5)が深刻化するため、その時期の対策や一時的な避難先を検討しておくとよいでしょう。



シラチャ


バンコクの南東、車で1〜2時間ほどの距離にあるシラチャは、日系企業の進出が多く、日本人の移住者が多く住むエリアとして知られています。日本語対応の病院や学校、日本食レストランやスーパーも充実しており、日本に近い環境で生活したい人に最適です。


また、交通アクセスが良好で、週末にはバンコクや観光地への小旅行も可能です。気候も比較的安定しており、沿岸部ならではの開放感があります。住居費はやや高めですが、日本語のサポートが得やすい安心感には大きな価値があります。


日本人会やゴルフクラブなども活発で交流の場が多く、老後の孤独を感じにくい生活が実現しやすい点もメリットです。



ホアヒン


バンコクから南に約200km、ビーチリゾートとして知られるホアヒンは、リラックスした空気と過ごしやすい気候が魅力の街です。王室の別荘があることでも有名で、落ち着いた高級リゾート地としての雰囲気があります。


外国人居住者向けの住宅も豊富で、ビーチ近くのヴィラやコンドミニアムが比較的安価に借りられるのが特徴です。医療施設も整っており、外国人患者を受け入れるクリニックや病院も点在しています。


ホアヒンは自然や海を楽しみながら、都市の喧騒から離れてゆったりと老後を過ごしたい人に特におすすめです。物価もバンコクに比べて落ち着いており、日常生活も無理なく維持できます。



まとめ


タイへの老後移住は、年金でゆとりある暮らしが実現できる物価の安さ、1年中温暖な気候、高水準で安心できる医療環境、そして日本人が安心して暮らせるコミュニティといった要素に支えられ、多くの中高年層から注目を集めています。この記事では、移住に必要なビザの種類や条件、実際の生活費、さらには文化・気候・年金制度といった移住前に知っておきたい重要な情報を解説してきました。


中でも重要なのは、自分のライフスタイルに合った地域選びと、事前の準備です。希望する生活スタイルに応じて最適な街は異なります。計画的に準備を進めることで、タイでの老後はより快適で豊かなものになるでしょう。


タイでの老後移住に少しでも興味をお持ちの方は、さらに詳しい情報や個別相談が可能な株式会社La Quartaへのお問い合わせください。新しいライフスタイルの実現に向けて、今こそ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。



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