マレーシア移住のメリット|年金・子育て・医療で“暮らしやすさNo.1”の理由
- lmeysmasa
- 14 分前
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マレーシアは、15年連続で「日本人が住みたい国」ランキングの上位に名を連ねるなど、海外移住先として根強い人気を誇っています。物価の安さや温暖な気候、英語が通じる環境など、生活の質を重視する多くの移住者から支持を集めています。特に年金生活者や子育て世帯、富裕層の方々にとって、医療や教育の水準の高さ、治安の安定性は大きな魅力といえるでしょう。
この記事では、マレーシア移住に関心を持つ方の疑問に寄り添いながら、メリットやデメリット、手続きや費用などを幅広く解説していきます。読み終えるころには、海外移住という選択肢がより現実的に感じられるようになるはずです。
目次
マレーシア移住のメリット
マレーシアは、日本人にとって移住しやすい国として長年人気を集めています。ロングステイ希望国ランキングでは15年連続で1位を獲得しており、その背景には数多くのメリットがあるからです(※)。
ここでは、特に注目すべき8つの視点から、マレーシア移住の魅力について具体的に解説していきます。
※参考:ロングステイ財団「ロングステイ希望国・地域2023」トップ10を発表」
生活費が安い
マレーシアの最大の魅力の一つは、生活費の安さです。日本と比較すると、家賃・外食・交通費・公共料金などが総じて抑えられます。たとえば、首都クアラルンプールで1LDKのコンドミニアムに住んでも月5〜7万円程度で済むこともあります。
外食は一食あたり300〜600円が相場で、日本のように毎回自炊しなくても経済的に問題ありません。また、電気・ガス・水道などの公共料金も低く抑えられており、年金生活者にとっても負担の少ない国といえます。教育や医療に多少のコストはかかるものの、日常生活全般の支出が小さいため、余裕のある生活が可能です。
気候が穏やか
マレーシアは年間を通じて温暖な熱帯性気候で、寒暖差が少なく、過ごしやすい環境が続きます。日本のような四季はないものの、最低気温は常に25度前後と安定しており、寒さに弱い方にとっては非常に快適です。
また、台風の通り道から外れており、自然災害のリスクが比較的少ない点も安心材料です。雨季と乾季はあるものの、豪雨は短時間で収まることが多く、日常生活への支障も最小限に抑えられています。
英語が通じる
マレーシアでは英語が広く通じるため、日常会話や行政手続き、病院での対応にも不自由しません。公用語はマレー語ですが、教育制度の中で英語がしっかりと教えられているため、多くのマレーシア人が英語を話すことができます。
特に都市部では英語でのコミュニケーションが主流となっており、日本人が移住しても言葉の壁に悩まされるケースは少なくなっています。英語に自信がない方でも、最低限の会話力で対応可能な環境が整っていることは、移住を検討する際の大きな安心材料になります。
多文化に寛容
マレーシアはマレー系・中華系・インド系など多様な民族が共存する多文化国家です。この背景から、異文化への理解と寛容さが社会全体に根づいています。
例えば、宗教行事や文化的な習慣が互いに尊重されており、外国人に対しても友好的な態度が一般的です。多国籍レストランやさまざまな言語の看板など、多文化社会の象徴が街中にあふれています。国際色豊かな環境に身を置くことで、子どもにとってもグローバルな感覚が自然と身につきやすくなるでしょう。
治安が安定している
マレーシアは東南アジアの中でも治安が良好な国として知られています。クアラルンプールやペナンなどの都市部では警察のパトロールも頻繁で、外国人にも配慮された治安維持体制が整っています。
もちろん、スリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要ですが、凶悪犯罪の発生率は非常に低いのが特徴です。防犯意識を持って行動すれば、家族や高齢者でも安心して暮らすことができる環境といえます。
住宅が広くて安い
マレーシアでは、都市部でも広々とした高機能住宅が手ごろな価格で手に入ることが大きな魅力です。一般的なコンドミニアムにはプールやジム、24時間体制のセキュリティが備わっており、日本の賃貸住宅とは一線を画す快適さがあります。
また、家具や家電が最初から備え付けられている物件が多いため、引っ越し時の手間や初期費用も抑えやすい点が特徴です。物件のバリエーションも豊富で、富裕層向けのラグジュアリー物件からファミリー向けの広々としたユニットまで、自分のライフスタイルに合わせた住まいが見つかりやすい環境です。日本では実現しにくいゆとりある住空間が、マレーシアでは当たり前のように手に入ります。
教育の選択肢が豊富
マレーシアには、インターナショナルスクールや私立校など教育機関の選択肢が豊富にあります。英語教育が中心の学校が多く、イギリス式・アメリカ式・オーストラリア式など多様なカリキュラムから選べます。
授業料も欧米諸国と比べて割安で、教育レベルは高水準です。特にクアラルンプールやペナンには世界的に評価の高い学校もあり、子どもの国際感覚を育てるには最適な環境といえるでしょう。日本語補習校や日本人会の活動も盛んで、日本人家庭にとって安心材料となっています。
医療が充実していて安心
マレーシアは医療水準が高く、私立病院の設備や対応は先進国並みです。英語が通じる病院が多く外国人でも安心して診察を受けられます。診察予約や薬の処方もスムーズで、待ち時間も比較的短めです。
特にクアラルンプールやジョホールバルには、医療ツーリズムを目的とした国際病院も多数あり、日本人医師や日本語対応スタッフがいる施設も存在します。医療保険に加入することで、医療費も抑えられ、安心して生活できる環境が整っています。
マレーシア移住のデメリット
マレーシア移住には多くのメリットがありますが、一方で日本とは異なる文化や生活環境に戸惑いを感じるケースも少なくありません。
ここでは、移住前に知っておくべきマレーシア生活のデメリットについて具体的に紹介します。事前に把握しておくことで、移住後のミスマッチやトラブルを未然に防ぐことができます。
車社会で移動手段が限られる
マレーシアでは、クアラルンプールのような都市部でも車を中心とした生活スタイルが一般的です。鉄道やバスなどの公共交通機関は一応整備されているものの、路線が限られ、目的地にスムーズに行けるとは限りません。
また、暑さやスコールの影響で徒歩移動は現実的でない場面も多く、自家用車や配車アプリ「Grab」に頼る場面が日常的です。特に家族での移動や買い物、学校の送り迎えなどでは車が欠かせません。
運転免許の切り替えや現地の交通ルールへの順応も必要となるため、事前準備が大切です。車に依存するライフスタイルを前提として、生活設計を考える必要があります。
虫やヘイズなど自然環境に注意が必要
マレーシアは熱帯気候のため、蚊・ゴキブリ・トカゲなどの害虫が多く発生します。特にデング熱を媒介する蚊には注意が必要で、日常的な防虫対策が欠かせません。
また、乾季の一部では近隣国の焼き畑農業によるヘイズ(煙害)が発生することがあります。
ヘイズとは?
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空気が悪化し、外出を控えなければならない日もあるため、アレルギーや呼吸器疾患を持つ方は注意が必要です。環境に適応するためには、生活空間の管理や空気清浄機の導入も検討しましょう。
日本食や酒類は割高
マレーシアでは、日本食材や酒類は基本的に輸入品となるため価格が高めです。たとえば日本酒や和牛、味噌や醤油といった調味料は、現地スーパーでは2〜3倍の価格で販売されています。
外食でも日本食レストランは存在するものの、現地の物価に対しては割高であり、日本の味を頻繁に楽しみたい方には出費がかさむ可能性があります。日常的に日本食を取り入れたい場合は、現地の代替品を使った工夫や定期的な日本からの持ち込みを検討する必要があります。
断水や騒音などの生活インフラに課題も
マレーシアでは突発的な断水や停電が起こることがあり、日本のような安定したインフラ環境を期待するのは難しいです。水道設備の老朽化や工事による影響で、予告なしに水が止まることもあります。
また、コンドミニアムや集合住宅では、周囲の住民による騒音問題も起こりがちです。管理体制がゆるやかな物件では、深夜の音楽やペットの鳴き声に悩まされることもあるため、住居選びの段階でしっかり確認するようにしましょう。
日本と異なる時間感覚やサービス品質
マレーシアでは、日本のような時間厳守や高品質な接客サービスはあまり期待できません。レストランや役所の対応が遅かったり、事前の予約が守られなかったりと日本人の感覚ではストレスを感じることもあるでしょう。
また、「明日やる」「後で連絡する」といった曖昧な表現が頻繁に使われ、納期や手続きのスピード感にもズレが生じがちです。こうした文化的な違いに寛容になれるかどうかが、マレーシアでの生活を快適にする鍵となります。
マレーシア移住に必要なビザと手続き
マレーシアに長期的に滞在するためには、適切なビザを取得する必要があります。観光ビザでは最長90日間しか滞在できないため、移住を考える方にとっては長期滞在ビザの種類や申請手続きの流れを正しく理解することが重要です。
ここでは代表的なMM2Hビザをはじめ、その他のビザや申請時の注意点について詳しく解説します。
長期滞在に人気のMM2Hビザ
MM2Hビザ(Malaysia My Second Home)は、外国人に向けて提供されている長期滞在ビザ制度で、マレーシア移住を希望する日本人にとって最もポピュラーな選択肢です。申請者には一定の経済的条件が求められますが、最長で10年間の滞在が可能となり、家族の帯同も認められます。
MM2Hビザの主な条件(2024年現在)
項目 | 条件(参考) |
年齢 | 35歳以上 |
銀行預金額 | RM1,000,000(約3,000万円)以上 |
月収要件 | RM40,000(約120万円)以上 |
滞在義務 | 年間90日以上の滞在 |
このビザの利点は、就労を除けば居住や生活にほとんど制限がないことです。年金生活者や富裕層にとっては非常に自由度の高い移住手段となります。
その他のビザの種類と特徴(就労・配偶者・学生)
MM2Hビザ以外にも、目的に応じたビザの選択肢がいくつか存在します。以下のようなビザは、状況に応じて柔軟に使い分けることができます。
主なビザの種類と特徴
ビザの種類 | 対象者 | 主な特徴 |
就労ビザ(Employment Pass) | 企業に雇用されている人 | 雇用先企業によるスポンサーが必要 |
配偶者ビザ(Spouse Visa) | マレーシア人と結婚した外国人 | 滞在や一部の就労が可能 |
学生ビザ(Student Visa) | 教育機関で学ぶ学生 | 学校の在籍証明と経済的証明が必要 |
これらのビザは発行期間や条件が異なるため、自身の目的や家族構成に合ったビザを選ぶことが大切です。変更手続きや延長に関しても、常に最新情報をチェックして情報収集しておく必要があります。
ビザ申請の流れと注意点
ビザの申請は書類の準備や提出先の選定など、専門的な知識と正確な手順が求められる作業です。以下は一般的なビザ申請の流れです。
ビザ申請の基本的な流れ
必要書類の準備(パスポート、収入証明、健康診断など)
マレーシア政府または指定機関への申請書類提出
書類審査および面接(必要に応じて)
承認後、ビザの発行と入国手続き
注意点としては、書類の不備があると審査が長引いたり却下されるリスクがあることです。また、制度が年々変更される傾向にあるため、常に最新の情報を確認することが重要です。日本語でのサポートが受けられる専門の移住支援サービスを活用することで、申請ミスやトラブルを回避しやすくなります。
マレーシア移住にかかる費用
マレーシアは物価が安いことで知られていますが、移住となると初期費用から継続的な生活費まで、多くの項目で出費が発生します。
ここでは渡航前に必要な準備費用、毎月の生活費、そして教育や医療にかかる費用について具体的に紹介します。これにより、現実的な移住計画を立てるための参考になるでしょう。
渡航前にかかる準備費用
マレーシア移住にかかる初期費用は、世帯の人数や家族構成によって大きく変動します。
以下の目安は、夫婦+子ども1〜2人(計3〜4人)を想定した費用です。家族が多い場合や両親の帯同がある場合は、各項目で費用が増加する可能性があるため注意しましょう。
渡航前の準備費用の目安(1世帯家族4人の場合)
項目 | 費用(目安) |
航空券(往復) | 10万〜20万円(人数分) |
ビザ申請・取得費用 | 15万〜50万円(MM2Hなど条件次第) |
海外転出手続き・書類翻訳 | 5万〜10万円 |
海外保険加入 | 5万〜15万円(家族構成により変動) |
住居の頭金・保証金 | 10万〜30万円 |
このほかにも、現地での交通手段確保(中古車購入など)や家具・家電購入に費用がかかる可能性があります。初年度は、生活が安定するまでの予備資金として、100万〜200万円ほどの余裕を持っておくと安心です。
毎月の生活費の内訳(住居・食費・交通費など)
マレーシアでは、住居費を中心に生活費が日本よりも大幅に抑えられる傾向にあります。都市部で快適な生活を送る場合の月間支出は以下の通りです。
1か月の生活費モデルケース(例:夫婦2人の場合)
項目 | 費用目安 |
家賃(コンドミニアム・家具付き) | 5万〜10万円 |
食費(外食・自炊含む) | 3万〜6万円 |
公共料金(水道・電気・通信) | 1万〜2万円 |
交通費(ガソリン代・タクシー) | 5千〜1万円 |
娯楽・交際費 | 1万〜2万円 |
合計で10万〜20万円程度が一般的な生活費となります。贅沢をしなければ、もっと節約することも可能です。都市ごとに物価が異なるため、住む地域によっても支出額に差が出てきます。
教育や医療にかかる費用の目安
マレーシアは医療・教育の質が高く、かつ費用面でも日本に比べリーズナブルなため移住先としての人気を支える要素になっています。ただし、インターナショナルスクールや私立病院を利用する場合は一定の出費を考えておく必要があります。
教育費(インターナショナルスクール)
教育レベル | 年間学費(1人あたりの目安) |
幼稚園〜小学校 | 約50万〜100万円 |
中学校〜高校 | 約80万〜150万円 |
※学校によって差が大きく、施設やカリキュラムによってはこれ以上となる場合もあります。
医療費(私立病院の一般的な例)
診療内容 | 費用(目安) |
一般診察(内科など) | 2,000〜5,000円程度 |
専門医による診察 | 5,000〜10,000円程度 |
健康診断(基本プラン) | 10,000〜30,000円程度 |
※医療内容によりさらに費用がかかることもあるため、民間の医療保険加入を検討しておくと安心です。
マレーシア移住を検討している方へのアドバイス
マレーシア移住には多くの魅力がある一方で、成功させるには綿密な準備と情報収集が欠かせません。
ここでは、移住が自分に合っているかの見極め方、失敗しないエリア選びの方法、そして専門家の活用について具体的なアドバイスをお伝えします。これからの一歩を確かなものにするためのヒントとしてご活用ください。
マレーシア移住が自分に合うかを見極めるポイント
海外移住は人生における大きな決断です。マレーシアの環境やライフスタイルが自身や家族に合っているか、事前にしっかり見極めることが成功の鍵となります。次の3つの視点で自己チェックを行いましょう。
気候や自然環境への順応性:マレーシアは熱帯気候で年間を通じて暑く湿度が高いため、この気候を快適に感じられるか、また害虫やヘイズ(煙害)などの自然環境にも適応できるかが重要です。
言語や文化への適応力:英語での日常会話に抵抗がないか、多民族・多文化が混ざり合う生活環境に違和感なく馴染めるかを確認しましょう。
ライフスタイルの柔軟性:マレーシアでは、日本と異なる時間感覚やサービス品質への柔軟な考え方が求められます。日本の基準をそのまま持ち込まず、現地の流儀を楽しむ姿勢があるか考えましょう。
移住エリア選びで失敗しない方法
マレーシアの各都市はそれぞれ独自の魅力や特性を持っています。自分や家族の目的・ライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが、移住成功の大きなポイントです。
代表的な移住先の詳細比較
エリア | 特徴・雰囲気 | メリット | 向いている人・世帯 |
クアラルンプール | ・都会的で便利、生活インフラが充実 ・日系サービスも豊富で教育・医療環境が整っている | ・買い物や外食、日本食も充実 ・教育機関が多い、子育てに最適 | ・教育重視のファミリー ・便利さを求める若い世代 |
ペナン | ・海や自然が多く、落ち着いた雰囲気 ・歴史的な街並みとリゾート地が混在 | ・生活費が比較的安い ・穏やかなリタイアライフが送れる | ・定年後のリタイア層 ・落ち着いた環境を好む方 |
ジョホールバル | ・シンガポールに隣接し国際色豊か ・インターナショナルスクールが豊富 | ・シンガポールへの通勤・通学が容易 ・投資価値の高い住宅が多い | ・教育重視の家族層 ・シンガポール勤務・通学者 |
実際に住む前に1〜3か月程度の短期滞在を行い、現地の気候や人々の雰囲気、生活の動線を確認することが重要です。短期滞在で問題点や不満を感じたエリアは、長期生活でもストレスとなる可能性が高いです。
不安や疑問は専門家に相談するのが近道
マレーシア移住に関する情報はネット上にも多くありますが、制度改正や個別の状況に柔軟に対応するためには、専門家のサポートが不可欠です。特にビザの取得や住居選び、教育環境や医療機関の選定といった重要な分野は、現地に精通したプロフェッショナルの支援が欠かせません。
La-Quartaでは、富裕層や投資家の方々に対して、居住権取得サポート、現地の教育・医療事情の詳細なご案内、ネットワークを活かした物件のご紹介まで、移住に必要なあらゆる面をトータルで支援しています。個人では得られない最新情報や専門的なサポートで、安心・快適なマレーシア移住を実現します。
具体的なご相談や疑問点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
この記事では、マレーシア移住のメリット・デメリットからビザや費用、教育・医療環境、エリア選びまで、移住を成功させるためのポイントを幅広くご紹介しました。
移住を現実のものにするには、まず自分自身や家族にとって最適なエリアを見極め、現地生活を短期間でも体験してみることが重要です。また、ビザ取得や住居、費用計画など、具体的な準備を着実に進めていくことも欠かせません。
今回ご紹介した情報をもとに、ぜひ次の一歩を踏み出してみてください。あなたが理想のマレーシア生活を実現できることを願っています。
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