スイスで再来年以降、富裕層に対する相続税を大幅に引き上げる提案が国民投票にかけられることになりました。この提案は、特定の金額を超える相続財産に対して、現行の数%から50%へと税率を引き上げるというものです。
この動きは、環境保護や公共インフラ整備のための資金を確保することを目的としていますが、同時に大きな議論を巻き起こしています。
提案の支持者たちは、気候変動の原因となった経済活動から最も利益を得たのは富裕層であり、彼らが応分の負担をすべきだと主張しています。一方で、批判的な意見も多く聞かれます。
この提案が実現すれば、国際的な潮流とは逆行することになります。なぜなら多くの国々では、相続税を軽減または撤廃する傾向にあるからです。
産業界からは、この提案が可決されれば国外への移転を検討せざるを得ないという声も上がっています。ある大手企業の経営者は、自身の莫大な資産が対象となることを懸念し、隣国への移住を示唆しました。
専門家は、この高率の相続税が逆効果をもたらす可能性を指摘しています。富裕層が国外に移住すれば、相続税だけでなく、所得税や資産税などの税収も失うリスクがあるというのです。
しかし、別の見方もあり、相続した企業が収益を上げている限り、相続税の支払いのための資金調達は可能だろうという意見です。
このように、富裕層への増税を巡っては、社会的公平性と経済への影響のバランスをどう取るべきか、活発な議論が続いています。
株式会社 La Quartaではビザの申請サポートはもちろん、現地への移住サポートからお子様の学校探しのお手伝いまで幅広く行っています。
海外への移住をお考えの方は、ご希望に沿った形でのご提案やサポートが可能ですので、お気軽にご連絡くださいませ。
海外への移住に関する詳細：https://www.la-quarta.jp/immigration
Comments